クール

2020年12月26日

台南の風に吹かれて(3)

治文は日本語が多少できる。文藻外語大学で日本語を専攻したんだって。だとしたら、もう少しできてもいい感じもするけれど。顔がカッコいいのはそうなんだけれどクールというか、月の光がよく似合うような、言うなれば黙っていてもいい男って感じ。チェックアウトを済ませてホテルで待ち合わせた。だって朝一緒に食べようって言うからさ。朝とか学生の街だから近くにいくらでも食べるところあるのに、わざわざバイクでシャレたパンケーキの店とか行って食べるんだけど、・・俺、日本人だからパンケーキよりも豆漿に粥とか油条食べたいんだけどね。ま、いいや。風に吹かれてバイクに乗るときが一番幸せ。メットを借りて後ろに乗る。日本だとバイクにそもそも乗る機会がないじゃない?まして、後ろなんてね、どう乗ったらいいのっていうより、人前でこんな密着しちゃっていいのかね?治文の腰に手を回して台南の街を走る。台湾ってバイクやたら走っていて、2人乗りもいるけど・・皆こんなラブラブみたいな乗り方してないや。水泳が趣味だけあって広い背中でね。腹に手を回したら、ま、もうコリコリした腹筋がすごい。どのパーツを触ってみてもコリコリしている。これって何パックの腹筋なの??バイクに乗っている間はずっとその腹筋のコリコリ具合をいじってるんで、何か朝食なんかどうでもよくて、ずっと乗っていたいって気分になるんだよね。鼻血出そう。信号待ちしているときに、ふと振り向いて手を握ってきたりすると、俺も年甲斐もなく顔が赤くなる。流し目というか横顔がきれいなんだよね。

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toppoi01 at 08:30|PermalinkComments(0)
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