イスラエル王ダヴィデ

2019年12月01日

イスラエル王ダヴィデ(1)

ダヴィデは幼くして兵士としての教育を受けた。ダヴィデは眉目秀麗であったが、剣術はあまり得意ではなかったために戦いに際しては後方から食料を前線に補給する役目を担わされていた。カラダの弱いダヴィデはその役目でさえもなかなか果たすのが難しいと思われていたが、しかし、ダヴィデはその美しさ故に神の祝福を受けて、災禍に見舞われることなくその役目を果たしていたのであった。また、成長するにつれていつしか身も心も戦士にふさわしいものになっていった。これも神のご加護を受けていたからであり、背はいつしか他の戦士たちよりも高くなり、肩幅も誰よりも広く、そして生えるべきところには黄金色の毛が生えて、しかし生えずともよいところには全く生えずにその純白な肌を晒していた。誰よりも重い物を持ち、そして率先して作業を引き受けるという献身的な姿勢が皆から好感を持たれ、いつしか人望はダヴィデに集まるようになった。兵士のような鎧をつけていないが、その胸は厚い筋肉に覆われて刀さえも跳ね返しそうなほど硬く、そして腹はと言うと無駄な肉など少しばかりもなく、石をノミで粗く刻んだかのようないかにも肉体労働で培った野性的な筋肉で覆われ、やはりどんな槍でも貫くこともできなそうな硬さなのであった。

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2019年12月03日

イスラエル王ダヴィデ(2)

宿敵ペリシテ人の度重なる襲撃を受けて、ダヴィデはそれはもう誰もが認めるほどの働きぶりであった。しかし、味方であるイスラエルの劣勢は日に日に濃くなっていき、イスラエル兵もいつしか厭戦ムードが漂い、日が暮れると明日限りともしれぬ命を背景にして酒や踊りに明け暮れた。ダヴィデはそこでも黙々とただ兵士のために働いていた。イスラエルの地を熱波が襲い、太陽の日差しがこれでもかというくらい大地に注ぎ、あらゆる草木でさえもその光の前に平伏し、大地がひび割れるほど空気が乾燥したある日のこと、ペリシテ人がそんな暑さをものともせずに来襲した。イスラエル兵はその勢いに押され、戦う前から退却していったが、ペリシテ人はそれよりも速く戦陣の中に入り込み、戦いが始まった。その中でもひときわ目立ったのが、ゴリアテである。身長が2m以上あり、顔は5色の彩色が施されていかにも異形で、なおかつ戦士でありながら鎧を着けずに周囲の兵士をドンドンなぎ倒していった。鎧はなくともその盛り上がった肩や腕、そして誰よりも厚い胸が無数の傷跡にも増して圧倒的でとても人を寄せ付けるようなものではなく、凹凸のはっきりした腹に至っては生半可な鎧よりも丈夫なのではないかと思われるほどであった。卓越した力、そして高度に発達した筋肉、そして大柄なカラダで向かうところ敵なし、そしてゴリアテの通った後は屍が累々と積み重なっている有様であった。

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2019年12月05日

イスラエル王ダヴィデ(3)

そして、ゴリアテの目に、やはり頑健なカラダつきで周囲からも卓越して見えたダヴィデの姿が止まった。両手に刀を持ち、イスラエル兵の死骸を踏みつけながらゆっくりと進んできた。その前にいたイスラエル兵は果敢に立ち向かったが、ゴリアテの敵ではなく、ただ一太刀で致命傷を受けて次々に倒れていった。だが、ダヴィデは神から祝福されており、その運命は神によって決められていた。大きな岩のかけらを持つと、その類い希な力でゴリアテめがけて投げつけた。さすがにこの至近距離では避けきれず、かといって剣で受けては刃がこぼれてしまうので、ゴリアテはその鍛え込まれた腕で、そして胸で受け止めた。むしろ岩の方がその硬さに耐えることができず、無数の欠片となって砕け落ちていった。「化け物だ。」ダヴィデはそう思ったが、背を向けては殺られる以外に選択肢はない。ゴリアテは大きな刀を煌めかせながら、殺意を持って近づいてきた。武器を持っていないダヴィデには、ここに落ちている岩が唯一の武器であった。黒く輝き、小さいながらも結構な重量のある石を取り上げて、その石に願いを込めて投げつけた。
「あうぅぅ。」
その石は、ゴリアテの頭附近を狙って投げたようだったが、ある時点で急に降下して、弧を描いてゴリアテの腰に巻かれた帷子をものともせずに下腹部に命中した。ゴリアテはたまらず二つの刀を放りだし、実にあっけなく仰向けに倒れた。ダヴィデは何重にも巻かれた帷子を力任せに剥ぎ取ると、先ほどの石でその巨人に見合った立派なモノへと渾身の力を込めて叩きつけた。
「うがぁ、うがぁ!!!」
その石を下腹部に振り下ろす度、ゴリアテのカラダは大きく跳ね上がり、その振動がダヴィデにも伝わってきたが、次第に声も小さくなって反応も薄れてきた。見たこともないほど巨大なモノだけに無我夢中で叩き付けたため、その立派なモノは内出血で真っ赤に充血してただでさえデカかったのにさらに太さを増し、その背後にある二つの玉は、あまりの衝撃で一つは袋に入りきらないほどにパンパンに膨れ上がり、もう一つは潰れてしまっていた。すっかり意識を失ったところで、ダヴィデはそこに落ちていた大きな刀でゴリアテの首を切り落とし、禍々しく彩られた首を上に掲げた。すると、そのゴリアテの死に恐れをなしたペリシテ人は、一気に兵を引いたのであった。

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2019年12月07日

イスラエル王ダヴィデ(4)

ダヴィデは巨人ゴリアテの首を切り落とし、名声をあげた。そしてバビロニアと屈辱的な領土割譲条約を結ぼうとした旧王を退かせ、新たにダヴィデを新王に据えたのである。一方で、隣国ユダでは、神が古に起こした大洪水の教訓から民の安全を確保するため、バビロニアの支援を受けて通称バベルの塔の建設に取り掛かっていた。多くの人民がこの一大プロジェクトに駆り出されたが、ユダ王エホヤキンの狙いは、そんなところにはなかった。人間がアダムとイブしかいなかったころ、アダムは天使ガブリエルに尋ねた。人間は果たして天使になれるのかと。ガブリエルは、神に仕えていれば、天国へ上り、そして天使の道が開けると確かにこう言ったと伝承されている。しかし、アダムは神が定めた掟を破ったために地上に落とされたのだ。エホヤキンは考えた。天使に翼があり、アダムとイブは落とされた、つまりは天空に天国があるのは間違いない。我々は翼がないから天国に行けないのだ。であれば、天高い塔を作ればいいのではないか、そして天国に限りなく近づき、そこから支配するものは自然と聖的な力を与えられ、民は自らを神と同一視するに違いない。そうすれば、敵国イスラエルを倒し、神聖ユダ王国を建てることができるのだと。

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2019年12月09日

イスラエル王ダヴィデ(5)

ところで、神の祝福を受けていたダヴィデではあったが、アブディエルの邪悪な思いは渦を巻いてダヴィデの耳元までたどり着いた。神の目を盗んで、ガマガエルのような形になると、枕元で囁いた。その声が細く煙のようになって耳の奥深くに吸い込まれて行った。ダヴィデは夢を見た。神が怒り狂い、雷を落とし、バベルの塔が粉々になって崩れ去っていく夢を。翌日、ダヴィデは神官を引き連れて、神に向かって背信の輩のふるまいを訴え、また自らの忠誠心を誓った。ユダ王国は神の怒りを待たずに、民が反乱を起こして首都エルサレムをも蹂躙した。ダヴィデが混乱の中を進軍すると、民はダヴィデを快く迎え入れた。ユダ王が塔から逃げ出すのとほぼ同時に、バベルの塔は音を立てて崩れ去っていった。予知夢が正夢になったと、ダヴィデは神に感謝の祈りをささげたのであった。

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2019年12月11日

イスラエル王ダヴィデ(6)

こうしてユダ王は隣国バビロニアへ亡命し、ユダ王国を滅ぼしてエルサレムに遷都して統一イスラエル王になったダヴィデには、人知れぬ悩みがあった。ゴリアテ亡き後、このような神にも紛うほどの神々しいまでの美貌、長年の肉体作業によって培った著しく発達した胸板、そしてくびれて神秘的な凹凸を刻む腹筋を持ったダヴィデであったが、残念なことにこと下腹部においては到底ゴリアテに及ぶべくもなく、クピドの持つようなとても愛らしい、イボか何かと間違えてしまいそうな残念なモノしか付いていなかった。ゴリアテの下腹部を執拗に痛めつけたのは、潜在的にそうした理由があったからである。服属した旧ユダ王国の地には、新王ダヴィデの像が建てられたのであるが、筋骨隆々な誰でも惚れ惚れせずにはいられないカラダに、どのようにして知ったかは分からないが何とも可愛らしいモノが付いていて、道行くユダの民から失笑されていた。すぐに王に相応しいモノに付け替えても、翌日にはまた元の姿に戻ってしまっている。ダヴィデは傷心して眠りにつくと、また枕元で囁く声が聞こえてきた。アブディエルの神々しい姿が現れた。アブディエルのカラダはダヴィデによく似ていたが、一つだけ、何とも猛々しいモノを具有している点が違っていた。囁き声は、やがてはっきりと聞こえてきた。「ダヴィデよ、よく聞くがいい。お前はある呪いによって、あるべきところが発達せずに赤ん坊のままになっていることはお前も知っているだろう。今こそその呪いから解き放たれるときが来たのだ。これからいうことをすれば、あるべきところはあの宿敵ゴリアテをも凌駕する、お前も持て余すくらいのモノが自然と今のモノに取って代わることであろう。それはお前なら容易いことだ。ユダの民のうち、3000人の頑健な男を選び、全て殺害せよ。2999人でもなければ3001人でもない。女は含んではならぬ。そうすれば、お前は誰からも軽んぜられることもない、誰もが認める王になるであろう。」ダヴィデはその声を繰り返した。そして、程なく実行に移した。

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2019年12月13日

イスラエル王ダヴィデ(7)

そして、ダヴィデは実行の翌朝に目が覚めると、その8つに割れた腹の上にずっしりと重く、そして自らが誇る鋼の腹筋よりも硬いのではないかと思われる棍棒状のモノが堂々と横たわり、そしてヒクヒクと蠢いているのを見て歓喜した。神が我が呪いを解いてくださったのだと。しかし、ダヴィデは致命的な勘違いをしていた。そこがクピドのままであれというのは神の意志であったのだ。世の中の慢心や驕り高ぶりの元凶をクピドのままにしておくことで、イスラエルの国を安泰に末永く治めさせることが神の意志であった。ダヴィデは自分は神に匹敵する姿を身につけた、そう思うことが背徳であり神の忌避することであった。神は激怒し、首都エルサレムに疫病を流行らせた。急激な人口低下により治安は急速に悪化し、首都エルサレムのみならず、旧ユダ王国も反乱を起こした。バビロニア王ネブカドネザルは、旧ユダ王の導きによりエルサレムに入城すると、ダヴィデ王を難なく捕虜としてバビロンに連れて帰った。ダヴィデはバビロンの中央広場にある大理石で造られた建造して間もないネブカドネザル像の脇に、ただくすんだクリーム色をした皮の腰巻きだけをまとった姿で、鉄の鎖で両腕を上げるようにして、また脚には重りで両足首がつながれていた。鍛え上げられた肉体に、両腋からはみ出るように生える腋毛と、臍から下腹部にかけて密生する臍毛が、勇猛な戦士であったダヴィデの、しかし王になった今でも健在であるという姿をまざまざと見せつけた。すると、まだ髭も生えそろわないくらいあどけない顔つきだけれども、まだまだ育ち盛りではあろうが既に一人前の大人程まで背が伸び、健全に育ってきてはいるものの、陰鬱で眉間に深い皺を寄せた目つきの鋭い少年が現れた。よく見ると亡きゴリアテにそっくりだった。その少年は、ダヴィデを憎々しい表情で見つめると、簡素な腰巻きでは到底隠せきれずにその大きさを見せつけているモノにめがけて勢いよく蹴りつけた。

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2019年12月15日

イスラエル王ダヴィデ(8)

「がぁぁぁあ!!!」
内臓の奥深くから絞り出されるような雄叫びが広場を揺るがせた。これはダヴィデも未だかつて経験したことのない、死にも勝るような痛みであった。腰巻きから大部分がはみ出したそのモノは、どうしたってその鋭い攻撃から逃げおおせるはずがなかった。そして、それから三日三晩、ゴリアテの息子は憎しみを込めて、ありったけの力でダヴィデの下腹部だけを狙って蹴り続けた。その度に、人間の声とは思えない咆吼がバビロンの街の隅々まで響き渡った。カラダに響き渡る重低音のような痛みに耐え、ようやく収まってきたかと思われる頃に、ゴリアテの息子はまたも渾身の力を込めて下腹部を痛打した。ひたすらその繰り返しだった。アブディエルによって畏怖すべき程に巨大化した下腹部は、痛みもそれに比例して筆舌尽くしがたいほど壮絶なものであった。時には二つの大きな玉は勢いよく上方に跳ね上がって剛毛に覆われた臍の上辺りまで達し、棍棒のように不敵にぶら下がるモノも思いっきり跳ね上げられ、その衝撃で、バチンという激しい音と共にタマと一緒に汗まみれの引き締まった腹に叩きつけられた。また、時には玉が二つして足の甲と股との間に見事に挟まれてゴム毬の如く扁平に変形して潰された。折角アブディエルから賜ったモノがかようにしてまで苛まれるとは。ダヴィデは涙を流し、後生だから止めてくれるよう惨めに懇願したり、また王であることを忘れたかのように泣き叫んだりもした。前王が下腹部を蹴り上げられるという屈辱よりも今ここにある尋常でない痛みがそうさせたのである。しかし、ゴリアテの息子は父親の惨めな最後を聞いて育ったので、醜態を晒して許しを請うダヴィデの願いを聞き届けるどころか、決して下腹部を蹴り続けるのを止めようとはしなかった。

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2019年12月18日

イスラエル王ダヴィデ(9)

「ひやぁぁぁ!!!」
またカラダを突き抜けるような痛烈な痛みは、ダヴィデが気を失うことさえも許さなかった。アブディエルから授かったモノは青黒く膨れ上がって倍以上になり、玉はそれにも増して赤黒くバスケットボール大にまで腫れあがっていた。蹴られる度にその顔もカラダも血の気を失って青ざめていった。静脈が至る所に浮き出て、カラダの緊急事態を訴えていた。戦いに戦いを重ねて培ってきた自慢の筋肉は、この場面で役立つことはなかった。ただ今まで経験したことのないほどの苦痛に悶え、油のような汗が盛り上がった胸の谷間を濡らし、そして凹凸のくっきりとした腹筋をジグザグに伝っていった。筋肉はそれぞれが意思を持っているかのように不気味にうごめいていた。3日目の夜、ダヴィデは目を真っ赤に充血させて見開き、舌をこれでもかというほど出して涎を垂らし、カラダ中は脂汗にまみれて硬直し、苦悶の表情を浮かべたまま悶死した。その瞬間、ゴリアテの息子の股間はそれはもう、亡きゴリアテにも見せてやりたいほど威風堂々と勝利の凱歌を揚げていた。その死骸はバビロン市内を引き回しにされた後、首は切り取られて広場に晒された。同じ頃、サタンはアブディエルと約束通り結合し、子を産み落とした。それが双子の兄弟である「断末魔」と「絶望」であり、生まれるとすぐに二人してアブディエルの玉を蹴り上げるほど闊達な子であった。

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