耐えてみろ!Ⅶ

2018年09月22日

耐えてみろ!(20)

宿舎生活というのは窮屈なものだ。絶えず人の視線を気にしなければならない。それも先輩との相部屋なので終始気を遣う。ましてや気難しい陽一郎と同じ部屋などというのは誰だって嫌がる。いくら陽一郎に可愛がられている慎吾であっても、それは努力した結果可愛がられているのであって、それなりに神経を擦り減らしているのだった。隣の部屋の恭太も同じだった。恭太は色黒だが細くて小柄で、丸坊主だったので幼く見えた。寮生活は時間が厳しく、さらに上下関係も絶対だったので、食事や風呂もまずは先輩から順々に済ませ、最後の下級生は掃除や片付けも含めて全て急いでしなければならず、その下級生の間でも平等ではなくて、小柄で純朴な恭太の負担は人一倍多かった。例えば、「恭太、悪いけど俺、急いでてさ、悪い、今日の掃除、代わってくんないか?」と言われれば、人のいい恭太は不平不満も言わずするが、かと言って恭太の番になると、代わってやったはずの奴はそんなことをすっかり忘れているかのように知らないふりをする。それを見た他の奴も同じようにするので、恭太は休む間もないのだった。
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2018年09月24日

耐えてみろ!(21)

隣の部屋で怒鳴り声が聞こえてきた。あまりにもえらい剣幕でよく聞き取れなかったが、どうも先輩に頼まれていたものを忘れて、買ってこずに部屋に戻ったので怒られているらしい。咄嗟に、慎吾が隣の部屋を覗いて、「すみません、それ、俺が食堂の掃除頼んじゃったからなんです。すみません、俺が買ってきます。」と間に入った。第三者に割り込まれて、急にばつが悪くなったのか、「そっか、じゃあいいわ、急いでねーし。」と怒りの矛を収め、どこかに行ってしまった。「ありがとう。」と恭太が深々と頭を下げたので、「いいんだよ、ちょっと寝ようとしたらうるさくて眠れなかったからさ。」とちょっと照れた感じで隣の部屋に戻った。
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2018年09月27日

耐えてみろ!(22)

2週間くらい経ち、風呂掃除当番だった慎吾は、せっせとブラシで床を擦っていた。慎吾は生来がキレイ好きであったので、こうした作業は嫌いではなかった。また、集団生活の中で一人になれる時間と言うのは貴重で、たとえそれが掃除であっても、リラックスできた。すると、ガラスの引き戸がガラガラと開いて、恭太が入ってきた。「何?」「この前はありがとうございました。言ってくれたおかげで、それからいろんな用を頼まれることがなくなって、本当に・・だから、代わります。」「いや、いいよ。それに、敬語止めようぜ。同じ学年じゃん。」「いや、でも、代わるから。」「いいよいいよ、それしたらまた同じじゃん。」「いや、でも・・。」「本当に気持ちだけで大丈夫だから。」「いや、じゃあせめてこれで。」と言うと同時に、前に回ってしゃがみ込むと、慎吾のジャージを半分ずり下ろして、露わになったモノをさっと口に含んだ。
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2018年09月29日

耐えてみろ!(23)

「おい、止めろって、おいっ」というのを聞かず、ずっとジュポジュポという音を立ててしゃぶっていると、硬く怒張するのにそう時間はかからなかった。そして、そうなってはいくら止めろと言ったところで何の説得力はなかった。シャツをまくり上げて、ボコボコに硬い腹筋をなぞって恭太の手が乳首へと達しようとした。触らないうちからカラダをビクつかせて喘ぎ声が抑え切れずに出てしまったのを恭太は聞き逃すはずがなかった。しゃぶるのを止めて、乳首を舐めつつ、その下で唾液で濡れ、鉄のように固くなったモノを扱きだした。すごい速さで扱かれたその固いモノは、そう時間もかからずに、その先端部からジャッという音と、人幅ほど離れた壁にバシャッと壁に穴が開くのではないかと言う勢いで粘着質の液体が突き刺す音がほぼ同時に聞こえた。そして、その後を掃除用ホースからただ水がバチャバチャと単調に床に流れて落ちる音が聞こえていた。そして、何事もなかったかのように恭太は風呂場から出て行った。目の前のくすんだ水色のタイルには、先ほどのことが現実だと言わんばかりに、大量のドロドロとした液が、ゆっくりと下に流れ落ちていくところだった。

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