終わりの見えないデスマッチBⅢ
2020年08月25日
終わりの見えないデスマッチB(22)
シディークが下から心配そうに見つめているのが見えたが、もう後には引けなかった。「金玉行くから、しっかり守っておけよ。」ナデートと異なり、健と実来はほぼ同じような体格だ。急所狙いって分かっているならそれを封じればいい話だ。距離を取って蹴りを繰り出したが、それをまともに受けるとその足を掴んで捻り、そのまま健は全体重をかけて実来のカラダを倒した。「あぁぁぁぁぁぁ!!!」一瞬だった。素材がツルツルの短パンを履いていたので、バスっという、いかにも的確に入ったかのような心地よい音が響いた。健のつま先が実来の股間にめり込んだ。男にしかわからない激痛とよく表現されるが、股間を強打するともう一気に戦おうという気をなくすほど強烈な痛みがギリギリと襲った。「あぁぁぁ。」と実来はリングの上でもんどり返っていた。「言ったのに守らないからだろ。」呻き声をあげる実来に健は非情な言葉をかけた。「おい、そんなの誰も待ってくれないぞ、来い。」しかし、実来は股間をジンジンと波状攻撃のように襲ってくる痛みをこらえるので精一杯だった。「おら、立たないなら、こっちから行くぞ。」と、実来がここだけはと隠している手を無情にも除けて、ほぼ同時にまたも力いっぱい蹴りを喰らわせた。バスっと先ほどと同じいい音を立てて、またも正確に股間を捕えた。「んーん、うーん。」またも、股間に手をやりリング上を転げ回った。さっきの鳩尾とは違って動く元気は何とかあるけれど、痛みは尋常ではなかった。カラダ全体で息をして呼吸を整えようとするが、過呼吸気味でとても立ち上がれそうにはなかった。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村
toppoi01 at 08:30|Permalink│Comments(0)
2020年08月28日
終わりの見えないデスマッチB(23)
「なんだ、もっとできるだろ。お前の実力はこんなものか?」と、エビのようにカラダを丸めていた実来の髪の毛をむんずと掴んでカラダを無理に起こさせた。「どうなんだっけ?俺では役不足なんだって?おい、どうした?俺が弱っちいからお前の実力が伸ばせないんだっけ?」と、乱雑に仰向けにさせると足を開き、膝を股間へと押し当てた。「あぁぁ、違います、違います。」「何が違うんだっけ?」と、まるで擂り粉木で押しつぶすかのように、股間をグリグリといたぶり始めた。「あぁぁぁ!止めて、潰れるから止めて、止めてください!」「じゃあ、お前が弱いのは俺のせいか?」「違います、違います。」「違わないだろ?」短パンで隠されていても、不思議と二つの玉の場所を知っているかのように、膝による玉責めは続いた。「本当に!潰れちゃうからぁ、もう許してください。」「じゃあ、俺とお前、どっちが強いか言ってみろ。」「健さん、健さんです。」「本当は違うだろ?」「本当、本当です。」「怒らないから、本当のことを言ってみろよ。」膝はしかし、答えずとも思っていることを何もかも知っているかのように、念入りに潰しにかかっていた。「何でもします、何でもしますから、もう許して・・。」と言うと、ようやく地獄のような玉責めからは解放された。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村
人気ブログランキングへ
にほんブログ村
toppoi01 at 08:30|Permalink│Comments(0)