スプラッシュ

2017年11月27日

スプラッシュ(1)

8月、所属する水泳部の合宿が平塚であった。合宿という名はついていたが、OBが無償で提供する施設にはプールはなく、トレーニングジムであり、それもウエイトというよりはシェイプアップに比重を置いたジムであることから、バーベルよりもマシンが充実していた。もちろん真剣にトレーニングをする者もいたが、たいていは昼間は海で泳ぎ、夜はOBも加わって、恒例の宴会をするのがいつもの常だった。酒が元々そんなに強いわけではないので、浩輔はこういう宴会が苦手だった。特にOBが入るとタチが悪い。何かというと一気させられる。去年はどれだけ吐いたか分からないほど飲まされた。まあ、そうした付き合い方も徐々に分かってきた。最初だけ飲んで、トイレを口実に外に出た。
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2017年11月29日

スプラッシュ(2)

寺と県立高校に挟まれたところにその施設はあって、宴会は2階の小さなスタジオルームで、実際泊まるのはその隣の大きなスタジオルームに敷布団を並べて寝るのだった。そこからそんなに遠くないところに相模川が流れていた。夕方といえどもまだ西日が強く照りつけていて、蒸し蒸しするような暑さだったが、川辺まで行くとそよそよとした涼しい風が当たってきた。さっきビールを挨拶代わりにいきなり3杯も飲まされ、酔いを醒まさないとまた前みたいにゲーゲー延々と胃が空になるまで吐き続けなきゃならない。土手から下に降りると自転車が通れる程度の舗装された通路があり、ここと川の間はわざと自然のまま放置してあるのか、それとも環境整備の予算がないのか分からないが草が背丈程度まで生い茂っている。「おい、早くしろよ。」「いつもやってることだろうがよ。」何やら、その奥から怒号めいた声が聞こえてきた。
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2017年11月30日

スプラッシュ(3)

「塾あるんで、早くしてくんない?」「ちゃっちゃとやろうよ、予定あるんだけどぉ。」若い女の声も聞こえてくる。何事かと思って竹のようにスッと生えているか細い草を分け入ってみると、何やら高校生っぽいのが数人たむろっていた。皆、いかにも一昔によく見かけた、いわゆる悪そうな恰好をしていたが、一人だけ青い顔をして挙動不審そうにうつむいていた。「何してんの?」と聞くと、一呼吸置いて「オナニーショーっすけど。」という答えが返ってきた。へ?こっちがキョトンとした表情を浮かべると、一人を除いて皆爆笑していた。俺はその冗談の何が面白いのかよく分からなかったが、いじめなのかなっていうことくらいは状況からして判断できた。「お兄さん、ってことで今取り込み中なの。またね。」高校生だろうけれど濃い化粧をした女がこちらを振り向かずに言った。

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2017年12月01日

スプラッシュ(4)

「ちょっとさ、それ何?」不愉快なことがあった後で、ビールの勢いもあってか、普段は隠れている正義感がもたげてきた。「だからオナニーショーだって。」「お兄さん、してるっしょ、しょっちゅう。」金髪で髪の長い男がちょっと上ずり気味の声で言い、手を丸めてしごく動作をすると、また一人を除いて爆笑が起こった。残された一人はずっとうつむいて動かなかった。正義の味方登場なんだから、ちょっとは目を輝かせて喜んでもいいだろうという感じだ。もう一人の気持ちばかり口ひげをはやした男がポッケに両手を突っ込んだまま近づいてきた。「あのさぁ、別に用ないならどっか行ってくれる?」と、そのとき、今までずっと下を向いて硬直していた男が脱兎のごとく反対方向へ駆けだしていった。「おい、待てコラッ!!!」「ふざけんなテメェ!!!」「分かってんだろうな?」ぬかるみに足を取られながらも全力で走り去っていく姿を、皆あっけにとられたように罵声を浴びせながら、誰も追いかけることなくただ見つめていた。
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2017年12月02日

スプラッシュ(5)

「何か白けちゃったな。」「ちょっと、他の奴呼び出してよ。塾、間に合うかなぁ。」「あたし、別にこのお兄さんでもいいよ。」ぽっちゃりしてたっぷりと口紅を塗った肌の荒れた豚女が、急に下卑な笑いを浮かべながらこっちを見ていった。「ちょっと、やーだー、何言ってるのぉ?」もう一人の目が細くつり上がった女はゲラゲラその言った女の肩を叩いて笑っていたが、デブ女の方はびっくりするほど好色な目でこっちを見ていた。「ねえ、お兄さん、溜まってる?」「最近抜いたのいつ?」金髪の髪の長い男が立て続けに訊いてくるが、対象が逃げた時点で俺は用がないので、去るタイミングを失って扱いに困っている。大学から離れているとはいえ、着ているTシャツにはっきりと「明治大学水泳部」と書いてあるので、面倒なことは避けたいところだ。かといって、走って逃げるのもおかしい感じもするし。「何、お兄さん、はっきりしてよ、やるの?やらないの?」化粧の厚いぽっちゃり女がキレ気味に問いかける。「ちょっとやだ・・」周りは腹を文字通り抱えて嗤っている。「そういうことだから、代わりにオナニーショーおっぱじめてくれる?」
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2017年12月03日

スプラッシュ(6)

「はぁ?」浩輔はさすがに口髭の男に聞き返した。「いや、アンタが来たから逃げちゃったんだろ?代わりをやれよ。」と当たり前のように言う。「何、お兄さん、いつもしていることをすればいいんだから。」と金髪が手を股間附近に当ててその動作をする。「えー、ちょっとやだ、さっきからこっちばっかり見てる。」ぽっちゃりデブが何を勘違いしているのか、クスリともせずに真顔でものすごいことを言う。「もう勃起しちゃってるんじゃないの?」すると、口髭の男が頷くと同時に、男3人が一斉に近寄ってきた。既に誰が何の役割をするか決まっていたのか、一人が俯き気味で頭から体当たりをしてきて、そいつを両手で抑えた頃には羽交い締めにされていた。「コイツ、すっげえ力。」「暴れんなや。」腹を殴られるが、殴った方が顔をしかめている。「すげえ筋肉、堅え。」「まあ、脱がせちゃえよ。」口髭がこう言って、俺のスウェットに手をかけた。「やめろ!!」という声もむなしく、ラフな格好でふらっと来たので、脱がすのはいとも容易だった。両手で一気に膝まで脱がされ、浩輔の股間は一気に好奇の目にさらされた。


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2017年12月05日

スプラッシュ(7)

沈黙の時間が2,3秒続いた。皆が俺の股間の一点を凝視していたが、やがて、「小さえ。」の声がぼそっと聞こえた。「やだ、かわいい。」肌の荒れたブスのデブ女が目を見開いてのぞき込む。きっと、ムキムキ大学生のイチモツだから、熟れた果実のように2つの玉が垂れ下がり、水を得たナマコのように黒々として超然と他を睨み付けるようなものを想像していたのかもしれないが、現れたのは萎縮して恥ずかしがって海の中で小さくなっている名もない軟体動物のようなものがちょこんと乗っているだけだった。「えー、やだぁ。触ってみていい?ねえ。」股間をさらけ出した浩輔だけじゃなく、その周りを取り巻く3人の男も何か申し訳なさそうに立ちすくんでいる中、商売女のように白いファウンデーションを塗りたくっているデブ女だけがハイテンションであった。そして、血を塗ったのかと思うくらい深紅のマニキュアを塗った指で浩輔のモノをちょんと触ると「キャー、何これー!!!」と、このやり場のない沈黙を引き裂くように叫んだ。しかし、それに答える者はなく、もう一人の細めの女もジッと冷ややかな目でこの様子を見つめていた。「ちょっと、つまんでみていい?」
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2017年12月07日

スプラッシュ(8)

またデブ女が率先して言い出した。おそるおそる手を出して、二つの深紅の爪でつまむ。「キャーキャー。」我慢しきれず、浩輔は足でその巨漢の女の肩当たりを蹴った。しゃがんでいた女は重心を崩して後ろにすっ転んだ。ぬかるんだ水たまりに尻をついて、無様に転がり、泥だらけになった。一瞬の出来事で警戒が緩んだので、浩輔はその隙に羽交い締めを解いて走り出そうとしたが、半分脱げたスウェットに足を取られて、前のめりに転んでしまった。「やだー、どうしよ。落ちないよ、これ。こんなんじゃ帰れない。最悪。」とさっきの威勢の良さは消えて半べそをかいている。またさっきのように羽交い締めにされるが、その間に口髭の男がそのデブをなぐさめている。「エミっち、転んだって言えばいいじゃん。」「やだ、今日たっ君が行くって言うからキメてきたのに、こんなんじゃ無理。」「平気だよ、かわいいよ。」「無理だもん、もう無理なんだもん。」どうやらこの二人は付き合っているらしく、メソメソ嘘泣きしているデブ女に慰めの言葉を一通りかけると、一心不乱に浩輔の方に向かってきた。ずっと浩輔を睨んだまま、もう顔がほぼくっつくのではないかと言うくらいまで近づくと同時に、股間に突き刺さるようなビリッとした刺激が走り、思わず「ぐわっ」と声を出した。口髭の膝蹴りが、モロに浩輔の股間に食い込んだ。「痛えか、痛えだろ。テメエ、こんなんじゃ済まさねえぞ。」と、早口で言い立てると連続して股間に蹴りを食らい、その度にズキッとする痺れるような痛みが脳天まで突き抜けていく感じだった。
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2017年12月09日

スプラッシュ(9)

「キャー。」さっきまで手で顔を覆っていた目の細い女が叫んだ。何事かと思うと「変態!!!」とまた叫んで後ずさりしている。見ると、浩輔のイチモツは先の方が赤銅色になって硬直し、ビクついていた。「うわー、本物じゃん。」「蹴られて興奮するってマジか?」さっきのデブ女も明らかに嫌悪の表情を浮かべてこちらを見ている。「おい、これ、シコれよ。」「えー、無理っす。」「やれよ、時間ないんだからよ。」金髪の男は病的に青白い顔で、いかにも嫌そうに浩輔の硬くなったモノを握ったが、すぐに手を放した。「チョーヌルヌルしてる、無理っす。」すると、口髭が荒々しくそれを握ると、機械的に扱きだした。「オッ、オッ」ゴツゴツとして乾いた手、そして外でギャラリーありといういつもと違う光景、「やだぁ、やだぁ」と喚いているデブ女、少女のように手を口元にやって忌まわしそうに見ている金髪、もういいとでもいうように後ろ向きで座り込む髪の長い女、そしてただイカせるところを見せるためにひたすら人のモノを扱く口髭男、「オーッ、オーッ」「いやぁ、いやぁ。」そして青く透き通った空に向かって勢いよく水しぶきが飛んでいった。それは今までで一番飛距離があったのではないかと思われるくらい美しい放物線を描き、太陽の光に照らされてダイヤモンド型の光を放ちながら重力に抗うことなく落ちていった。「ギャー、ギャー。」デブ女に白濁して粘着質の水しぶきが次から次へと怒濤のようにかかり、鶏を絞め殺す直前の断末魔のようなけたたましく、そして刹那的な声が辺り一面に響いた。皆、その凄まじい光景を見て、為す術もなくただ突っ立っていた。そして、浩輔は浩輔で無意識に涎を垂らし、恍惚に浸って突っ立っていた。用の済んだイチモツは粘っこい液を垂らしながら、また元のサイズへと縮みこまっていった。

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