ゲイなんすっけど、小説書いてみました。

ゲイ系の小説を書いてみました。素人が書く小説ですし、発表するほどのものでもないのですが。エロい内容も若干含まれていますので、気にされる方はお勧めしません。コメント残してくれるとうれしいです。

デリバリー

デリバリー(1)

仕事が終わり、帰りがけに買った缶ビールを開けようかと思った矢先にインターホンが鳴った。
「佐川急便です。お届け物に伺いました。」
ああ、再配達頼んでおいたやつか。すっかり忘れていた。
達彦は頭を掻きつつ、不在通知書を手に取った。何だ、21時までにって言ったのに、15分くらい過ぎてる。
まあ、いいや、お互い様だからなと、缶ビールを手に取った。窓からは飛行機が羽田空港へと着陸する様子、その向こうにはレインボーブリッジが見える。
新調仕立ての白いソファに座って、缶ビールを口に付けた。
部屋のチャイムが鳴る。
「お届け物のクール便です。」
ああ、通販で日本酒注文したんだったな。30そこそこの配達員、笑顔が爽やかだ。目が合った。
「今日はここが最後ですか?」
「はい、ここで終わりです。」
いかにも嬉しそうに、白い歯を出して笑う。思わず、
「よかったら、少しどうです?ビールくらい。」
つい、笑顔に惹かれて、口走ってしまった。自分でも言った後で、何言ってんだ、俺と思ったくらい。
「すみません。これから事務所帰らなくてはいけないんで、気持ちだけいただきます。」
うん、まあ、そうだよな。達彦はうつむきながら、自分に言い聞かせた。すると、
「これ、自分の連絡先です。後で良かったら連絡ください。失礼します。」
名刺を渡され、唖然とする達彦を背にして、彼は出て行った。

耕太郎は、車内で一人、若干顔を紅潮させて運転していた。
達彦の家に行くのはこれで4回目だった。また、耕太郎は達彦がゲイであることは知っていた。
9monで近いことが分かり、耕太郎は達彦にメッセージを送ったことがあった。
ただ、耕太郎が風景写真しか載せいていないのを訝ったのか、メッセージが返ってこないばかりかブロックされてしまった。
そこには、達彦のネクタイ姿の顔写真と、均整のとれた、彫刻のような肉体美が2枚掲載されていた。
鼓動の高鳴りが自分でも分かった。ハンドルをしっかり握りしめ、幾分加速して走った。

達彦はというと、この意味をまだ計りかねていた。おそらく相手は俺がゲイだということを知っている!?
ただ、なぜ分かったのだろうか?会った覚えもないし、と、この部屋を見回したが、特段ゲイっぽい要素も感じさせない、無機質な部屋だ。
解せないが、電話番号・・見ると、営業用の携帯番号ではないらしい番号が、名刺の裏に手書きで記載してあった。
恐る恐るかけてみた。缶ビールもすっかり泡がなくなって、当初の冷たさはなくなっていた。
「はい。」
「あの、先ほど酒を配達してもらった、・・。」
「ああ、電話ありがとうございます。」
部屋に入ってきた時の、あの営業の声と同じ、威勢のいい声が返ってきた。
「で、あの・・。」
「自分、もう営業所に帰りまして、これから時間、大丈夫です。」
「あ、あの・・。」
「これからじゃ迷惑ですか?」
畳み掛けるように耕太郎は言った。向こうからかかってきた電話、このチャンスをモノにしなければという焦りがそうさせた。
「これから、じゃ、これからで。」
達彦はただそれだけいうのが精一杯だった。
「じゃ、あと10分くらいで行けると思いますから。」
10分・・か。部屋をざっと見まわしてから、ベランダに出て、タバコを吸った。落ち着こうと思ったが、動悸は全く収まりそうもなかった。


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デリバリー(2)

インターホンが鳴った。
「先ほど電話した、佐川・・」
無言でロックを解除した。
しばらくして部屋のチャイムがまた鳴る。達彦はすぐにドアを開けると、耕太郎が快活そうな笑顔を浮かべて立っていた。
「入って。」
いささか無愛想な感じで告げ、耕太郎は中に入った。
「何か、飲む?」
500mlの缶ビールを手に取って、聞いた。
「いえ、自分、買ってきました。」
コンビニの袋を掲げた。ノンアルコールビールを自分用に買ってきたようだった。
達彦は、自分のビールをちょっと口に含んだ。耕太郎もそれに合わせて、自分で開けてグビッと飲んだ。そして、達彦を見つめた。
達彦は何を言っていいか分からなくてドギマギした。沈黙を打ち破ったのは耕太郎の方だった。
「俺、どうですか?」
「どうって・・」
「タイプですか?」
「・・・。」
「俺、タイプっす。」
畳みかけるように告白した。そして達彦の答えを待った。達彦は耕太郎の顔をじっと見つめた。
ニキビ跡が複数残り、色黒で、決して男前とは言えないまでも、快活、純朴そうな、好青年という感じだった。

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デリバリー(3)

先に手を出したのは達彦からだった。自然と手が肩に行き、そっと抱き寄せた。耕太郎は抗わず、それに従った。
足と足が触れ合い、お互いの温もりが伝わってきた。一呼吸おいて、達彦は耕太郎の唇に自分の唇をそっと重ねた。耕太郎はそっと目をつぶった。軽い、触れ合うようなキスだった。
いったんは唇を離したが、今度は耕太郎からキスを求めてきた。半ば暴力的に奪われた唇から舌が入り込み、それから先は自然に任せ、互いの舌の先を交差させ、激しく絡ませた。
「うっ・・。」
達彦が湿った服の上から胸にそっと触れると、耕太郎は低くて野太い息を漏らして、カラダをビクつかせた。
服の上から確認できるほどくっきりと盛り上がった胸。見た目とは違って岩のように固く引き締まっている。その固さを確認するかのように、丹念に指先でなぞる。耕太郎の息は荒く、そして徐々に激しくなっていった。


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デリバリー(4)

「随分と感じやすいんだな。」
「あっ。」
急に乳首の辺りをつままれて、耕太郎は一段と高い声をあげた。自分でも不思議だった。耕太郎は普段のセックスで、カラダを触られても特段何とも思わなかったからだ。カラダが感じるということに慣れていなかったから、自分でも思わず声を上げてしまうことが恥ずかしかった。
制服から熱気とともに、馥郁とした、汗交じりの香りが立ち昇った。
耕太郎の筋張った首筋からうなじへと舌を這わせる。お互いの鼓動が共鳴しあってリズムを奏でる。段々荒く、激しく、アグレッシブなリズムへと変わっていく。
「んんっ。」
耕太郎は、達彦がほんの少しだけだったが、ためらいがちの吐息を吐き出したのを見逃さなかった。
「はっ、んぐっ。。」
耕太郎の指先がほんの少し、達彦の胸の先に触れただけだ。耕太郎は薄笑いを浮かべて、達彦のシャツのボタンを外しにかかった。
「なんだ、そっちの方が感じてんじゃん。」
薄地のシャツを片手でまくり上げた。
ベルトの上から、浅黒く、そしてくっきりと割れた腹筋が現れた。耕太郎ははっとして唾をごくりと飲み込み、2,3秒間、じっとベルトの下に隠れた臍へとつながっている縦にえぐれた窪みを見つめた。
そして、ゆっくりと右手でシャツを上へとまくっていった。とことんまで鍛え上げられ、深く刻まれた腹筋の一つ一つが徐々に現れた。シャツはじっとりと汗を吸い込んで湿っていたが、体から湧き上がってくる、熱のこもった蒸気が耕太郎の顔面に押し寄せてきた。それは何ともいいようのない、優しく包み込むような香りだった。
シャツをみぞおちあたりまでめくると、達彦の腹筋がヒクヒクと痙攣している様子が見えた。
舌でそっと達彦の乳首を転がした。
達彦は、恥ずかしさを秘めた目で、耕太郎を見つめていた。

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