2019年01月

2019年01月06日

堕ちるところまで堕ちて(17)

「そうでしょ、そりゃそうでしょ。皆、フニャチン弄りにわざわざ来たんじゃないんだからさ、頼むよ、こっちも金返金しなきゃならない。そもそも、自分で選んだんじゃなかったっけ?」
まあ、それもそうだな。皆にはちょっと待ってもらって、自分で扱いてまずは勃起させることにした。
しかし、自分では朝飯前だと思っていたが、いざやってみると全然、自分のカラダの一部なのに無反応だ。いつもは不随意に勃起するくらいなのに、今日に限っては全く血液が入っていく感じがしない。周りを見ると先ほどにも増して実に冷ややかな視線だ。いかにも「何やっているんだよ。」「とっとと勃たせろよ。」「それでも男なのかよ。」的な不信感、失望感がアリアリと見える。冷や汗が額から流れ落ち、冷たい床を濡らしていった。
この、不気味なほどの静寂な時間がどのくらい続いたのだろうか。恥ずかしがって縮こまった股間についたモノはどうしようもなく、そのすぐ後方に二つの玉が、どこ吹く風で何事もなかったかのような平気な風情でぶら下がっているのが寒々しかった。自分には関係ないと言わんばかりに。
「申し訳ございません。今日は諸般の事情で返金させていただきます。」
ブツブツオヤジたちは文句を言いながら、金を受け取った。そのまま帰るオヤジもいれば、椅子に座ってカバンをまさぐったり折りたたんだ新聞を読み出したりするオヤジもいる。次の回があるのだろう。
浩輔はようやく諦めて、乱雑に脱いで置いてあった服を着た。

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2019年01月04日

堕ちるところまで堕ちて(16)

小学校の綱引きで使うような太いロープを掴んだ。もちろん、俺のモノは無防備に曝されている。被って、縮こまってコンパクトになった状態で。皮が長いんで、いきり立ったマックスな状態でも3分の1程度しか現れない。人と大きさを比べあうってことができないくらいコンプレックスなのだが、それが今、見ず知らずのジジイどもに見られている。気のせいかもしれないが、若干失笑にも似たニヤツキと、興味を失ったかのような冷めた目がこっちのカラダを貫いている。
「じゃ、皆さん、いいですか?今日は竿です。イカせた人が総取りになります。最初は手だけですから、よろしくお願いします。」
赤ら顔のオヤジは後ろのコーナーで座って携帯を弄ったままだ。今日は参加しないらしい。で、髪がかろうじてサイドに残った、ゴルバチョフのようなシミがあるはげオヤジが最初だ。例によってチンとなり、俺の竿を乱雑に掴む。ゴニョゴニョ弄っている感覚は伝わってくるが、あっという間に時間が過ぎ、次の細長い、ちびまる子ちゃんに出てくる友象の実写?みたいな風貌の奴がまた俺の股間に手を伸ばす。なんだか前に淋病をしたときに医者にこねくりまわされたことを思い出した。
チンとなると、何やら客のうちの一人が黒メガネに文句を言っているようで、赤ら顔が早足でこっちに来た。
「浩ちゃんさ、勃起させないと。成立しないから。」
「イカないようにするんじゃないんですか?」
「説明でイカせたら賞金って聞いてなかった?」
「そしたら俺の負けですよね?」
「イカなかったら賭け金が次に持ち越しだけど、勃起してないと、この企画自体成り立たないんだよね。」
「そうなんですね。」
「これ流れたら、供託金没収よ?」
「え、マジですか!?」

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