2018年08月

2018年08月29日

一石二鳥のアルバイト(4)

問わず語りに高志は話を続けた。「練習中に先輩から、内股をかける前に反動で玉を蹴られるなんてのはかわいいもんだ。岡本って1年上の先輩がいて、そいつはそもそもカラダがただデカいだけで動きが鈍くて、まあ動作も鈍ければそれに輪をかけて頭の回転も遅いから、普通に乱取りやってても投げられる練習台にしかならないくらいどうしようもない奴なんだけどよ、そいつとまともにやりゃ、そりゃ俺らの方が強えわ、けど先輩だから一応稽古つけてもらわにゃならんってことで、ま、こっちも手加減するんだけどよ、なんせ基本がなってねーもんだから技をかけたんだか何だか分からないもんで、仕方ねえからワザとかけられた体で受け身を取ったわけさ。そしたら周りが爆笑。」何がおかしいのだが分からないが、苦痛で顔を歪めたままの俺に、ゲタゲタ笑いながら話をし続ける。脂で歯は全体的に山吹色をしており、上の前歯が欠けてそこから虫歯になって黒く変色している見にくい歯を気にするでもなく、刺激臭を時折吐き出しながら。
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2018年08月26日

一石二鳥のアルバイト(3)

「いいじゃないか、え?」ニタニタと笑いつつ、高志は自らの服を脱ぎ去った。一糸乱れぬ姿は一言でいうと中肉中背、中年特有の体型であった。しかし、元柔道部主将の名残はそのカラダつきに刻まれていた。昔はあったであろう筋肉が今では贅肉に変わったのであろうが、それが筋肉であった頃を彷彿させる、浅黒くて脂の乗りきった、そんなカラダであった。しかし、浩輔のこの鍛えに鍛え抜かれたカラダと比較すれば、脂肪ばっかりの中肉中背の中年体型以上の何物でもなかった。「どうだ、痛いか、痛いだろ。」苦痛に歪む浩輔の顎を掴み、当たり前すぎる質問をした。内臓が腐ったような口臭がツーンと鼻腔を刺激した。「俺が柔道部にいた頃はこんなもんじゃなかったぜ。」この台詞、そしてその後の話は毎回聞かされて、それをただ痛みに耐えている状態で聞いている。きっと、その柔道部のしごきでも同じような光景だったのだろう。

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2018年08月23日

一石二鳥のアルバイト(2)

「ガチャ」と唐突にドアが開いた。この部屋の借主であり、浩輔の雇い主だ。髪はオールバックにし、金の太いネックレスをつけ、金色の腕時計をしているが、トレーナーとジーンズというラフな格好にはアンバランスでかえってその金色が悪趣味で際立って見えた。「おい。」「お疲れ様です。」浩輔は若干ビクつきながら返事をする。「おい、どうだ?」「はい、順調です。」「こっち来てみろ。」浩輔はその声に応えて高志のところへ小走りで駆け寄った。「おうおう、いいじゃねーか。」と肩、そして胸をベタベタと触り、握って固さを調べる。「腕上げろや。」言われるがままに上げると、高志はその汗でうっすら湿った腋毛をまじまじと見る。「おら、両手を頭の後ろで組め!」腕を上げて指示通り組む。「なんだ、オマエ、言われないとやらないんか?足も開けよ!」と粗雑に足をこじ入れて開かせる。そして、メキョっという音と共に浩輔が後方に崩れ落ちた。手は後ろ手で組んだままで尻餅をついた。高志は金的に膝蹴りを喰らわしたからだ。しかし、すぐにまた立って同じ姿勢をした。すると、今度は助走をつけて足を大きく振り上げて、足の甲で思いっきりまた金的を蹴り上げた。今度は浩輔はバランスを崩すことはなかったが、若干前かがみになり、膝がガクガク震えていた。

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2018年08月19日

一石二鳥のアルバイト(1)

アパートの一室にあるトレーニングルームで、浩輔はせっせとベンチプレスに励んでいた。かれこれ2時間になるだろうか。そこに置いてあるバナナを2本食べ、筋肉増強用プロテインのドリンクも飲む。元々水泳を幼い頃からやっていて、骨格は逆三角形なのだが、水泳をするようなカラダでは最早ない。手のひらは豆が積み重なって固くなり、肩も腕も不自然に盛り上がっている。浩輔の自慢は胸だ。胸を中心に鍛え上げたために、かなり重度の肩こりと偏頭痛がするほど、そしてプールに入ったら間違いなくブクブクと沈むくらいの筋肉、そしてその下にはバキバキに割れた腹筋を身にまとっている。しかもこれは成功報酬のアルバイト。筋肉をつければつけるほど金がもらえる。なので、プロテインも多少無理して飲んで、汗をダラダラかきながら黙々と筋トレに励んでいる。たった一人で、備え付けのビキニパンツを履きつつ、地道にトレーニングを続ける。

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2018年08月18日

ゴーグルマン(19)

三上は感想を聞いた。
「良かったです。」
自分でもその一言では足りないと思ったのか、
「次もまた、やりたいです。」
という言葉が知らずして口から飛び出した。今まで知らなかった領域をこじ開けられたような、そしてその自分の知らなかった世界が急に開かれて、そこに何も知らない自分が放り出されたかのような、未知の世界の入口附近にいるんだなということだけは自分でも分かっていた。今まで「受ける」といったことは考えもつかなかったし、それは男として途轍もなく恥ずかしいこと思っていた。しかし、それを飛び越えた世界の向こうは別世界だったことが分かった。カメラに向かって一言と言われ、これが撮影だったことを思い出した。どんな感じで俺の姿が映っているんだろうかと思うと、急に不安になった。先ほどの「男として恥ずかしい」といったことが再び頭の中を駆け巡った。
「すみません。」
亘行はこういうと、立て続けに、
「やっぱりちょっと、俺には無理かもしれないです。」
と、自分のあられもない姿が世の中に出てしまうことに急に抵抗感が生じた。

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toppoi01 at 08:30|PermalinkComments(0)ゴーグルマンⅣ 

2018年08月15日

ゴーグルマン(18)

三上は器用に片手でコンドームを装着すると、ローションをサッとそこに塗って、間髪入れずに亘行のケツに挿入した。三上はノンケのケツは数え切れないほど試している。誰も最初は入れようとしても異物を排除するかの如く押し出そうとする力が働くのだが、亘行のケツに関していえばもう先ほどのような頑なに拒むような抵抗はなく、むしろグイグイ包み込んでいくかのように三上の怒張したモノを受け入れていった。それは先ほどのポイントまで導く船頭のように、非常に滑らかであった。ある程度奥まで入れると、堰を切ったように亘行が呻き声を大きく上げた。そして三上の肩を強く握った。三上は小刻みに腰を動かすと、徐々に呻き声が大きくなっていった。亘行のモノはさっきまで蛹のように縮こまっていたが、急速に回復して硬直していった。三上はそのモノを握り、そしてボリュームのある胸に乗った乳首をペロリと舐めた。「ああっ」という言葉と共に、三上の握られた手の中から、白濁した液体が四方八方に散りばめられた。三上も自らを制御できなくなり、引き抜いてコンドームを剥がそうとしたところで絶頂を迎え、ねっとりした液体が亘行の深く刻まれた腹筋の溝へと吸い込まれていった。亘行は、しばらくは動けずにいた。呼吸は徐々に整っていったが、カラダが余韻で小刻みに震えているのはなかなか収まらなかった。
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toppoi01 at 08:30|PermalinkComments(0)ゴーグルマンⅢ 

2018年08月12日

ゴーグルマン(17)

亘行のまだ未開発な箇所を丹念になぞりつつ、三上はタイミングを探っていた。初めは誰でも何物でも拒むようにするものだけれど、それもごく最初のうちだけだ。指を入れると締め付けは確かにあったけれど、どちらかというとウェルカムのようにスイスイと入っていって、中指があっという間に根元まですっぽりと入ってしまった。しかし、すぐそれを出すと、またローションをつけて、また同じようにした。亘行は何だか変な気持であった。入っているようで入っていないような、残尿感というか何か引っかかっている感じはするけれど、それ以上でもなく、結構あっけない感じがした。そして4回目に入れたとき、何か脳にジワッと甘味料が浸み込んだかのような、とても甘美な快感が点滴を入れたかのようにカラダ中を循環した。三上の指が亘行のポイントを手繰り当て、その壁の向こう側にあるゴロゴロしたものを指の腹で撫でまわすと、亘行は言葉にならない呻き声をあげてそれに答えた。このポイントを知ってしまうと、もう後戻りはできない。これはゲイであるなしに関係のない、男だったら誰でもある隠された快楽のポイントで、亘行のモノからはドクドクと透明な液が流れ出していた。
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toppoi01 at 08:30|PermalinkComments(0)ゴーグルマンⅢ 

2018年08月11日

ゴーグルマン(16)

戦々恐々としている亘行を余所に、三上は丹念にケツの割れ目を指をなぞると共に、さっき探り当てた感度の高い部分をそっと舌で舐めた。亘行はずっと責められっぱなしだったので、カラダの随所が性感帯へと変わっていった。ちょっとした刺激でも快楽を感じ、ましてや感じるスポットにピンポイントで刺激をされるとカラダが跳ねるように反応した。明らかに待っている自分がいた。普段、女とヤッていても、ただ欲望の赴くままに突っ込んでそして吐き出して、そして急速に冷めて現実に引き戻される虚脱感を抱く、その永遠の繰り返しだったのだが、初めてやられる側になるとその「待つ」という期待値がどんどん上がり、それにカラダが応えていることがよくよく分かった。乳首を軽く甘噛みされて、「あっ」っと自分でも驚くくらい女のような声を出した。恥ずかしいと思ったのも一瞬で、今まで味わったことのない快楽に対して、なされるままに身を委ねることにした。
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toppoi01 at 08:30|PermalinkComments(0)ゴーグルマンⅢ 

2018年08月08日

ゴーグルマン(15)

三上は、そのちょっと上ずったような呻き声を聞き逃さなかった。そして元の体勢に戻すと、ポーチから中くらいの透明なプラスチック容器を取り出し、それからトロッとした透明な液を手のひらに出した。亘行はローションを使ったことがなかったので、その一挙手一投足をジッと眺めていた。それをケツの割れ目にじっくり塗り、そして指を入れようとする感触が伝わってきた。抵抗はしなかった。拒否感情はもちろん頭の片隅にあるけれど、一方でケツに入れるってどういうことなのかということにも興味があった。前に白人と黒人がまぐわっている動画を見たことがある。携帯だったけれども、その白人のモノの大きさと言い、それを受けている黒人のケツといい、とても性行為というものには見えず、何ともアクロバティックというか、大道芸やサーカスでも見ているような感覚だった。第一、入れる側は全然平気だろうが、入れられる側の負担が半端ないだろう。カラダの中でどういうようなことになっているのか、腸や肛門が裂けたり破れたりしないのだろうか、絶対に気持ちいいなんてことがあるわけはない、もし気持ちいいっていう感覚が生まれたとしたらよっぽどのドMの変態だとそのときは思っていた。こんなのは訓練を積まなければできるわけがない、あんな高速でガンガン突っ込まれたら、消化器官が摩耗・損傷して肛門附近は痔になることが間違いなく、常時開きっぱなしになって使い物にならなくなるのではないか、そういう不安もあった。
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toppoi01 at 08:30|PermalinkComments(0)ゴーグルマンⅢ 

2018年08月05日

ゴーグルマン(14)

そして、三上は亘行の足を掴むと自分の方に引き寄せた。亘行の玉の裏側とプリンと引き締まったケツが無防備に三上の前に突き出された。さすがに亘行はそんなポーズを取らされることが恥ずかしかった。自分のケツの穴を見られることがこんなにも恥ずかしいことだとは考えもしなかった。三上はしかし慣れた手つきでケツをマジマジと見つめていた。ケツの肉付きは意外と重要で、肉が付いていない痩せたケツは骨が直接ゴツゴツ当たって痛いし、またたいていのケツは肉はあっても柔らかく、痩せたケツほどではなくともやはり痛い。これくらいプリッとしたプリケツが望ましい。また、ケツの割れ目はうっすらと毛で覆われ、その中心部にはピンク色のつぼみのように窄まった肛門がはっきりと見えた。三上は肛門を見れば、大体何をどうすれば分かる。これは脈なしって感じのケツではない。割れ目から固く窄まった襞の部分にかけて、ゆっくりと舌でなぞった。汗で湿っていて、若干苦みがあった。亘行は「そこは、そこ、あっ。」と抵抗はしたけれど、舐められて嫌な感じではなかった。もちろんこんなところを舐められる経験など今まで皆無だったが、実はケツを撫でられるとこそばゆいと言うよりもむしろ気を抜いたら声を出しそうなくらい何とも言いようのない感じがしていた。ケツが無防備にさらけ出されて、しかもその奥深いところまで舌が捻るように入れられて、恥ずかしいことこの上なかったけれども、初めて体感したこの心地よさに微かに呻き声を漏らした。
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toppoi01 at 08:30|PermalinkComments(0)ゴーグルマンⅢ 
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