ゲイなんすっけど、小説書いてみました。

ゲイ系の小説を書いてみました。素人が書く小説ですし、発表するほどのものでもないのですが。エロい内容も若干含まれていますので、気にされる方はお勧めしません。コメント残してくれるとうれしいです。

2017年04月

堕ちるところまで堕ちて(1)

赤いランプで照らされた店内。テーブルもソファも皆真紅。白ワインさえも赤く輝く。
「嫌、ん、モー、照さん。」
座り際にお尻をなでられ、毛深い腕を掴んでそっと払う。
「なんだよ、新入りか、やけに堅いじゃねーの、ヒヒヒヒ。」
書けた前歯も赤く照らされ、酒焼けで普段から真っ赤な顔は、却ってどす黒さを増している。
ネクタイも左に曲がり、はしご酒をしてきてここ、東上野のムーンサルトにたどり着いた客をさばく。
「照さん、久しぶりじゃないの、元気してた?」
正直、浩輔には名前すら記憶がなかった。ただ、ママがそう呼ぶし、いろいろ聞いていればそのうち思い出すだろうという、根拠のない自信があった。
「元気じゃないよ、ママ、元気なのはね、ココだけ。」
と、股間を指さし、下品な声で高笑い。
うわっコイツ最悪と思いつつも、
「すみませーん、私も一杯いいかしら?」
浩輔は木曜と土曜だけ、バイトで入っている。浩輔の仕事は客にボトルを入れてもらうこと。
グラスが空きそうだったら促し、減りが遅い客には自ら分け前をもらいに行く。
「おう、いっぱいでもおっぱいでも。」
と浩輔の胸を揉む。
「もう、照さん、ご機嫌なのね。」
またも、客の手首をつかんで払う。
「おいおい、知らない仲じゃねーんだし、いいじゃねーの。」
と、また浩輔の胸を揉み始める。
黄色と青の、横ボーダーのラガーシャツにはちきれんばかりにパンパンになっている胸は浩輔の自慢でもあった。
触れられただけでも体をビクつかせるくらいの性感帯。けど、酔客に触られるために鍛えたんじゃない。浩輔は歯を食いしばってこの屈辱に耐える。
そもそも知らない仲じゃないってなんなんだ?全く覚えがないし、それにゲイバーだから触られることがないわけではないが、こんなにも大っぴらに触られることは初めてだ。
「ごめんなさいね、ここはお触り禁止なの。また今度ね。」
「おっ!?今度っていつの今度だよ?」
「さあ、いつかしら。」
「今度はコンドーム用意ってか?ゲヘヘヘヘ。」
オヤジギャグに愛想笑いを浮かべ、敏感な胸を揉まれた興奮を落ち着かせようと深呼吸をする。ボトルを取りにカウンターに向かおうとすると、ズボンの縁を掴まれた。

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とことん付き合って・・いけるか、俺?(4)

俺、また発見しちゃった。努、時間を計ってる。
キスの時間、12秒。決まってるんだ。いや、ちゃんとね、計ってるんだよ。
キスって目を閉じる人?俺は閉じるんだけど、さっきいきなりだったから開けてたのね。
努の目が、俺の方に向いていなかったわけ。はっきりデジタル時計見ていたね。で、何か俺が乗ってこようがこまいが、12秒できっかり止める。
まさかねと思ったけれど、セックスも時間が決まっている。アラームまではかけないけどさ、これ、デリバリーの人のすることじゃない?
単調、単調と言えば単調なんだ、正直。セックスがその一日の一コマの中に当てはめられているわけだから。でもさ、でもよ?俺のカラダはそんなわけにはいかないじゃない?違うことをして欲しかったりもする。今日は後ろから攻められてみたいとかあるわけじゃん?人間のカラダって法則どおりにはいかないわけだよ。
ってなわけでさ、俺は意地悪く、体勢を入れ替えてみたのね。くるんってカラダを回転させて、俺が四つんばいになる形に。俺も受身だからってやるときはやるんだよ。
そしたら、それはそれでいいみたい。何か、いつもと違う。違う位置に当たっているし・・あっそこばっかり責めて、・・って時間は同じなんだ。俺は籠の中の鳥。

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耐えてみろ!(6)

同じクラスの柔道部の奴が先生にずうずうしくも腕相撲などと。
「いいぞ。腕太いな、兼子君。」
え、やるの?えー、俺もしたい。瑞樹は腕相撲を見るために近寄った。というか、慎吾が腕相撲を取っているところを見るために。
「先生、やめなよ。無理だよ。」
「先生、腕相撲強いの?」
「先生、早くしないと次の授業始まっちゃうよ?」
女どもが本当にウルセー。でも、先生、力比べは止めた方がいいよ。
兼子と慎吾は教壇で向かい合って、互いの右腕の肘を置き、右手で握り合った。10人ほどのギャラリーに囲まれている。
「長塚君、君、審判な。」
兼子は不敵な笑いを浮かべ、自信満々な様子で瑞樹を見つめる。瑞樹は両者の拳を手で上から軽く押さえた。なぜか瑞樹の手が一番熱かった。
「レディ・・・ゴー!」
勝負は結構あっけなかった。遊んだりとか焦らしたりすることなく、兼子の腕がその力とは反対の方に押され、驚きの表情と共に倒された。急だったためか、体もバランスを崩して倒れかけた。
「先生、ツエー・・・。」
「また、体調のいい時にやろう、兼子君。」
そう、言い残して、夏季講習テキストを机でトントンと揃えてから、サッと教室から出て行った。
「えー、何、兼子。それはなくない?」
「先生、腕細いくせに、結構やるよね。」
バーカ、兼子。先生は鋼のような肉体しているから、オマエみたいな雑魚に負けるわけがないんだよ。
俺は見たんだ、先生の秘密を知っているんだ。
ゲイ動画の「SHIGOKI」シリーズでメインで出てたのが先生だ。顔が手とかで隠れててはっきり分からないけれど、左腕のサポーターと左足についていた2本のミサンガがそのままなんだよね。
えぇって思って、パーツで確かめてみた。でも、決定的だったのは、薄いピンクのTシャツで、LONDON CITY BOYSって黄色くロゴの入ったものを着てきたときかな。動画では、その後でまくって自慢の腹筋を見せるんだもんね、先生。
俺もめくってみたいな、そして・・と夢想を巡らせていても、そんなことを言う勇気さえなかった。せいぜい、目で脱がせて、全裸の状態で授業をする慎吾の姿を夢想して・・
1週間後、勉強に手がつかなくなった結果、クラス替えテストで下のクラスへの変更を余儀なくされ、女性教師の元で人一倍勉強に励む長塚瑞樹の姿があった。

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耐えてみろ!(5)

「惜しい。これは一つしか入れられないだろ?分詞構文だよ。」
後ろから先生が声をかける。でも、声をかけられたかと思ったら、前の奴に声をかけている。
「うん、そうそう。ん?ここはもうちょっと考えた方がいいな。ヒント。「か」。」
夏期講習。いつもとは違って、見慣れない奴も半分くらい混じっている。先生、前の奴なんて昨日初めて会ったんじゃん?
「おー、正解。やるね。」
先生は右に左にと声をかけながら、生徒のプリントをチェックしていく。
先生、もう俺終わったよ。でも、先生は俺なんか最初から見えていないかのように、他の奴に声をかけている。
「はい、では、だいたい終わったようなので、32ページを開きましょう。仮定法はよく出るので、もう一度確認します。」
うーん、先生はかっこいいね。今日は黒縁メガネをして一段と冴えている。背も高いし、甘いマスクで、うーん、絶対彼女いるよ。
「(3)admitは分詞構文にすると、長塚君。・・長塚君?」
え、え、俺?何、何?
「難しいかな?これは過去分詞だからadmitedだね。次、(4)。」
やっちまったー。下手こいた。先生の前でいいとこ見せられなかったー。
「じゃ、今日はここまで。」
先生が言うのを待って、皆帰り支度をする。夏期講習以前からいる生徒のうち何人かは先生を囲んでいる。
「先生、彼女いるの?先生、いくつ?ねえ、先生。」
ウッセー女だな。俺の先生に軽々しく声かけるな。心にそう念じつつ、ダラダラと分厚いテキストをリュックに入れる。次は数学なので別の教室に行かなければならない。
「先生、腕相撲やろうぜ。」

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とことん付き合って・・いけるか、俺?(3)

昼は丼を食べに行った。海鮮丼。努の食べ方って特殊で、取り分け皿をもらうと、上の刺身の部分をちゃんと同じようにその皿によそって、丼の方をご飯だけにする。で、要するに刺身定食のようにして食べる。
定食にすればいいじゃんと誰でも思うだろうけれど、丼の盛り付け方がきれいなんだとか。
この前、初詣行ったときはもう大変。真ん中でお賽銭を投げようとする。川崎大師なんて相当先から動けない状態なんだけれど、真ん中にこだわるからいつになっても投げられない。いや、俺はいいんだけれど、はぐれそうだし、人混み過ぎて携帯つながらないから仕方なく付き合う。
そして、きっかりとゾロ目が好き。例えば、パンをオーブンで焼く時間、7時開始。家を出る時間、8時ちょうど。必ずそう。おそらく乗る電車も決まっているみたいで、遅れると必ずメールが来る。俺、そんなメールもらっても困るんだが。
シャワー浴びる時間とか寝る時間とか、そういうのは特にない。ない理由は知らない。付き合っていられないので。いや、たぶん俺にあんまり関わり合いなさそうなのを決めているっぽい。俺に配慮しているんじゃなくて、俺がそういうのルーズだと思っているんじゃないかな?
「すべてがfになる」の犀川先生が時報で腕時計を合わせていたけれど、うちはそんなことしない。全部電波時計に入れ替えたからね。全部デジタル。
Tシャツのマークが「555」。色違いで3着持っている。22年2月22日の切符が机の上にある。何気ない封筒にも、よく見ると22年2月22日の消印が。いや、これは言わないよ。俺が気づいたことで。たぶん、俺が知らないところでこれ以外にもいろいろあるんじゃないかな。逆に探している俺の方が気になっている。おお、あったぞ、12345なんだ、自転車のチェーン。それはそれで危なくない?

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ハサミムシ(7)

「お待んたせ。」
悠然と克利はその相手に近づいて行った。
「来いよ、サクッとやろうぜ?」
顎をクイッとしゃくって自転車の置いてある方に行きかける。
「あ、いや、ちょっとしゃべりませんか?そこにドトールあるんで。」
なんだよ、コイツ。ノリ悪いな。そう思いつつも、コーヒー飲んでからヤルのには変わらないわけだからな、と付いていくことにした。
その相手はアイスコーヒーを頼んだので、克利も同じものを頼んだ。15時の店内は結構な人。階段下のちょっと薄暗いスペースが空いていたので、そこに向かい合って腰を下ろした。
克利は席について早々、アイスコーヒーにストローを差して、一気に飲み干した。しかし、相手は気にも留めず、ガムシロップを入れている。
「あの、写真のことなんですけど。」
「はい?」
「あれ、本物ですか?」
明らかにセーターの上から下っ腹が出ているが分かるのに腹筋画像を使っているから、誰だって訝しく思うのは当たり前だが、本人はそんなことを全く意に介していない。
「当たり前だろ?そんなの。脱げば分かるって。」
「そうなんですか?」
相手は無表情で聞き返す。
「なんだ、欲情してんのか?すげえスケベ。俺のテク・・」
コーヒーが無情にも克利の顔面にびっしゃりかかり、驚いた勢いで後ろに椅子ごと倒れた。
それを相手はパシャパシャとシャメを撮っている。
何が起こったのか分からず、呆然としている克利に、
「それ、俺の画像だ、バーカ。次やったら殺すぞ。」
顔を足で思いっきり踏まれ、相手は足早に出て行った。あまりの出来事に、あたりはシーンと静まり返った。
その日のうちに、ゲイアプリで不細工な画像つきの、詐欺画像注意投稿があり、ツイッターで拡散されたのだが、克利は知らないままだ。
というのも、投稿してすぐ、克利はブロックされているのだから。

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ハサミムシ(6)

「今日、これからって暇ですか?」
「空いてるよ。やろうぜ。」
「場所ありですか?」
「あるある。来れる?」
「でも、ちょっとうちからじゃ遠いかな?」
「平気平気。意外と思っているほど遠くないって。」
「でも、会う前に顔みたいな。」
「もう、俺のマグナム発射寸前。」
「写メあります?」
「オマエのケツマNに俺の極太マグナムをぶち込んでやるぜ。」
履歴が消えた。ブロックされたのだろう。
「何だよ、コイツ。使えねーな。クソが。」
克利は、気持ちを新たにして、ゲイアプリで次の相手を探し出した。
「165/58/28 ダンサー。今、ジムのトレーナーになるために一生懸命頑張ってます。俺のことを大切に思ってくれる人だけを探しています。」
顔入りの全体写真、後ろ姿の裸写真、ビーチでピースをする写真の3枚が載せてあった。
まあ、そこそこだな。克利はそうつぶやくと、早速メールを出した。
「175/57/28 スジ筋タチ。デカいとよく言われる。かわいいね。会わねー?」
すぐに返信が来た。
「タイプです。カッコいい。どこですか?」
克利はカラダ写真しか掲載していない。腹筋が薄く6パックに割れた画像を2枚載せている。もちろん本人とは似ても似つかない画像で、どこからか拝借したものだ。
身長は175㎝ない。3㎝サバを読んだ。体重も6キロ、年齢も4歳サバを読んでいるが、本人はどこ吹く風だ。それくらいは許容範囲というか、詐称したところで誤魔化せるレベルだと思っている節がある。
それに、詐欺画像だろうが何だろうが、部屋に連れ込んでしまえばこっちのものだ。画像はそれまでの手段に過ぎない。
最寄駅を伝えた。
「今日、会えますか、そこなら30分かからないくらいで行けます。」
「いいぜいいぜ、俺のキャノン砲をぶちかましてやろうか?」
「最寄駅はどこですか?」
「志木駅、東口に出たら連絡寄こせよ。」
なんだ、超淫乱野郎でやがる。やりたくてやりたくてたまんねーんだな。まてよ、ガバマNかもしんねーな。
薄手の桃色のセーターの上からお気に入りの黒くて薄手のジャンバーを羽織り、赤いマフラーをまとって、自転車で駅に向かう。
途中、マツキヨに寄ってテスターのフレグランスを体中に振りまく。お気に入りだからかかなりセーターも着疲れしていて、手首のところは若干脱色気味に変色している。ジャンバーもほつれがかなり目立つようになってきた。長年洗ってもいないので、フレグランスと相俟って得も言われぬ臭いを放つ。
着いたと言うメールが入る。東口を睨むように見ていると、髪を茶色く染め、ジーンズに無地の青いセーターを着た、見た目は22くらいのやんちゃそうなのが立っていた。
写真では色白で髪も耳が隠れるくらい長くて、どっちかというと物静かな感じだったんだが、服装はメールで指示のあったとおりだった。

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夜明け前(5)

金曜日にしては珍しく、夜2時くらいに客がいなくなった。まだ来るかもしれないので、店は開けておいたが、来たとしてもたかが知れていると思うので、明を先に帰すことにした。
「もう、いいわよ。明日も仕事でしょ?」
明は黙々と、多少疲れたスポンジで、コップと平皿を洗っている。
「どう?大分紛れたかしら?それともまだまだ引きずっているの?」
明は答えないで、若干シミのついた布巾でコップを拭く。
「いつまでも溜めこむのって、カラダに良くないわよ。」
「ママ・・。」
コップを置いて、幸子(繰り返すが、本当の名前は智幸)を見つめた。
「ママ、俺、ママのことがずっと好きなんだ!」
「えっ!?」
幸子は思わず、普段は出さない、地の低い声をあげた。
「やだ、あんた、オバサンをからかうもんじゃないわよ。」
「俺じゃダメかな?」
明は幸子の手首を掴んだ。
「俺、ママが・・」
「駄目よ。」
幸子は明の手を払い、カラダを90度ひねって自分に言い聞かせるかのようにつぶやいた。
「生理なの。」
明は、ちょっと引きつったような顔をしたが、それもすぐ破顔一笑に変わった。
「じゃあ、生理治ったら・・。」
「生理は病気じゃないわよ。」
「ママのは病気だよ。血が出てるんでしょ?」
明は、なんだか久しぶりに笑ったように感じた。笑うことを今まで忘れていたのかもしれない。何か、つかえていたものが取れた感じがした。
「俺が、血を止めてみせるよ。」
幸子は幸子で、逆に脳の血管が切れそうだった。こめかみに青筋が立っていないか不安なくらいだ。
二人は見つめ合って、そしてどちらともなく抱き合った。明は幸子の厚い胸に顔をうずめた。幸子は、ルージュのマニキュアを塗ったごつい手で、明の頭をなでた。いつまでも、いつまでも。

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