ゲイなんすっけど、小説書いてみました。

ゲイ系の小説を書いてみました。素人が書く小説ですし、発表するほどのものでもないのですが。エロい内容も若干含まれていますので、気にされる方はお勧めしません。コメント残してくれるとうれしいです。

2016年06月

とことん付き合って・・いけるか、俺?(1)

「ここは?」
「気持ちいい。」
「こことここはどっちが気持ちいい?」
「さっきの方。」
「では、ここを舐めるのとこう指先で触られるのは?」
「うーん。」
「じゃ、これは?」
かれこれ、1週間ほど、こんなことの繰り返し。努の、一番気持ちがいいセックスは如何なるものかという、俺にとっては確かに願ったりかなったりみたいな感じも最初はしていたんだけれど、こんな実験みたいな感じでノートにまとめられてもね。
医者の問診を受けているような感じで、最近は感じる感じないの話から大分外れてきたんじゃないかなって思えてきた。もういいよって言いたいところだけど、誠一郎にもういいなんてことは存在しない。やり遂げるまで続けるだろう。
最初に変だなって思ったのは、名前を誉められたとき。俺の名前は小林圭介っていうんだけれど、とてもいい名前だねって。そんなこと初めて言われたし、お世辞にしてもよく分からなかったから聞いてみたら、左右対称で、真ん中から折り曲げても同じだからって、リアクションに困る理由で。
努はすごくいろいろなことを知っていて、いろいろ相談にも乗ってくれるしアドバイスもしてくれて、そのうちに相談相手から尊敬できる人に、そして恋愛対象に変わっていったんだけれど、どうしてこんな完璧な努がモテないのかなっていうのが分かった。完璧主義者だからだ。相手に求めるわけじゃないからまだいいんだけどさ、完璧に付き合わされるってこんな気分なんだなって思って。
「何、ここ昨日は感じていたけれど、今日は感じないんだね。」
「え?」
「ほら、ヘソから真横の脇腹の、この辺り。」
「うーん。」
そうじゃなくて、考え事をしていたからだよ。その要素も含めて、考えた方がいいんじゃないかななんて言うと、今日はこれこれについて考え事をしててとか言われそうで、永遠に俺のGスポットまで辿り着けないや。まあ、俺のためなんだし。俺のためなんだっけ?努の知的探究心を養っているだけでは?
そもそも、努自身はどこが気持ちいいんだよって感じだよね。俺もした方がいいんかな。ま、つけ入る隙が全然ない。。。
「今日は体の具合は良くない?疲れているとか?」
「え?」
「今日は昨日感じているはずの場所が感じていないから、これはきっと身体の不調ではないかと思うんだよね。例えばストレスとかさ。」
ストレスだとしたらこれじゃないのかな・・。

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優先順位(5)

きっかけはよくある痴話喧嘩だよ。実に些細なね。だってさ、セクフレのうちの一人、和明と昵懇の仲になっちゃってさ。カラダだけじゃなくて心もつながりたいって奴で。でも、それは仕方ないことじゃないか?俺の心はぽっかり空洞が空いているんだぜ?ダイソンの扇風機みたいな感じで。穴が空いていたら埋めようとするだろ?それがたまたま和明だっただけのことさ。
けど、俺も年甲斐もなくのめり込んじゃってさ、アパートを家の近くに、和明のために借りたんだ。違うか、俺のためにだな。最初は、和明は俺が会いたいときに会えるようにって、だから俺の名義で借りたんだよ。身勝手な男と俺を責めるのは早計だぜ?俺には家族があるんだから、やっぱり家庭を守る義務があるだろ。家長なんだぜ?そりゃそうだろ。
和明は、ずっと俺を待っているんだ。メールは俺が一方的に入れるだけ。「これから行く。」ってメール打つと、必ず和明はいるんだよ。ビールとちょっとしたつまみも用意してあってさ。それも手造りの。うちの妻なんて、俺の好みなんて聞きもしないで、ただ決まった時間に料理本に載っている料理をこしらえるだけさ。よくできた妻だろ?俺が愛情ないって分かってて、それでも料理を作るんだからさ。子どもを産んでおいて良かったよ。
和明は俺の分身みたいなんだ。分身という表現は変だな。凸と凹というか、うまくかみ合うんだよ。お互いがお互いを必要としているというかな。キスだけでもそれが分かる。風にさらわれるような、抗えないキス。けれど、病み付きになるキス。女ではとてもそんなことはできないよ。体温を確認しあうような、相手の鼓動を共有しあうような、そんなキス。キスだけでは終わらないけれど、キスだけでも俺のカラダはクラゲのようにグニャグニャしちゃうんだ。異次元空間に陥ったように、平衡感覚が取れなくなって、重力っていうものの存在を忘れてしまうんだよ。

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優先順位(4)

閉塞感がようやく解消された。今はもう、爽やかな気分。重荷が取れたと言うかね。歯車で言えば脱線した感じだけれど、それはそれで、何のしがらみもなくて回る状態。ま、最早、回っていないんだけどさ。
4,5人の、お互い何の関係もなさそうな人たちが、互いにひそめき合っている。俺のことを見ているようで見ていない。それに遠巻きだ。見えるか、俺のこと。見えないだろう。
俺にはよく見えているよ。見えないとでも思っているのか?浅はかだな。そんなに顔を歪めるな。汚いものを見るような目で俺を見るな。少し前まで、お前らと同じ格好をしていたんだからな。
警官か?眩しいぞ、懐中電灯なんかで照らすから。見えるだろ、俺のこと。俺は十分見えているぞ。

フフ、何故にこういうことになったかを教えてあげるよ。もう全てが終わったのだから。どうせ俺が悪いというんだろ?責めるな。俺は既に体が真っ二つなんだぜ?哀れだろ?
でも、もし哀れに思ってくれる奴がいたら、俺の頼みを聞いてくれ。俺のマンションで弔ってやってくれ。後ろポケットに俺のキーホルダーあるだろ?そうそう、お巡りさんよ、俺の下半身は線路の下に転がっているよ。違う違う、50mくらい後ろの方。鍵は3つあるけど、そのうちの黄金色の方。住所分からないか。
免許証のは違うよ。馬淵昇平、顔は原型留めていないけどさ、俺だよ俺、本人だよ。妻と子はいるけれど、俺の家じゃないんだ。あ、そうか、子はもういなかったんだ。そうだな、何見ればいいんだろ。

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僕の彼氏は韓国人(7)

ギチョルは朝が早い。さっさと起きて、手際よく朝食を作る。無駄がない。
ポッキーもどきのペペロを1本、ワイングラスに入れる。
もう、毎朝の儀式でね、両端から食べ合って、最後はキスで終わる、みたいな。別に普通にキスすればいいじゃんね。
ペペロデーの附録にしては大きな茶色いクマのぬいぐるみはテレビの脇に置いた。男二人の部屋なんだけど。
今日はドライブ、海が見たいと言うんで。見てどうするのか不明だが。
何やら歌いだした。韓国語でもないようだけれど、日本語かというとそうでもないような。悦に入っているが、喚いていると言うか、バラード?何?
完全に歌い切ったところで恐る恐る聴いてみた。
「何、日本人のくせに福山雅治知らないのか?有名だぞ。」
え、今の福山っすか?微塵もそんな要素なかったから。もう一度とも思ったけれど、ジャイアンリサイタルみたいなことを車内でされても困るんで。植物があったら枯れているよ。
それに、そもそもクラッシックかけてるのに歌うかね?
駐車場に止める。線からはみ出ているとクレーム。飲酒運転で免停喰らっている奴に言われたくないけど。
雨が強いし寒い。なぜ秋なのに半袖?
「海は気持ちいいね、風が心地よい。」
ギチョルの背後には、どこからか流れ着いた、中が空洞な大木の幹と、結構大きめの魚の死骸が横たわっているだけで、人っ子一人いないが。潮風が強めに吹いていて、結構寒いんだけど。
「テトラポットに登ろう。」
ここ、そもそもビーチではないんじゃないかと思いつつ、二人して登った。近くで見ると、フジツボがぎっしり貼りついていて、登ろうとして手をかけると、ちょっとヌルヌルする。
「ゴキブリ、海ゴキブリ、気持ち悪い。」
俺の手をギチョルが握る。フナムシじゃん。なかなかの小ささ。
何の変哲もない砂浜だけれど、ギチョルには何か懐かしいところでもあるのかな?ずっと海の向こうを見ている。太平洋だから、何もないよ。
「行こうよ。」
波の音しかしない砂浜を、波と平行に歩くギチョル。何だろ、この辺りは得意のカッコつけのところか?皮靴に波が微妙にかかって濡れちゃっているけど。
ギチョルの後を追う。ギチョルは捕まるまいと走る。全速力で。そして叫ぶ。「捕まえてみろよ。」
何だよ、ギチョルはやっぱりまだ子どもだ。

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耐えてみろ!(4)

ふと、攻撃が止んだ。そして、フックから鎖が外され、さっきまで一方的に殴られた相手に、抱えられるようにして誘導された。
腹筋用の人一人寝られる程度の台に寝かされて、また腕の鎖を腹筋台の脚に縛り付けた。そして決まりきったかのように、慎吾のトランクスを脱がせた。慎吾のモノは、弓形に反り返り、荒い息で波打つ腹に突き刺さっていた。
撮影機材はそのまま置き去りにされていた。でも、なされるがままに身を委ねた。グローブのロープを手際よくほどいて、トランクスを脱ぎ捨てると、小振りだけれども生きのいいモノが、上へ上へと行こうとするかのように硬直して天井を見つめていた。
オヤジは腕組みしたままその光景を眺めていた。慎吾は、ただただ待っていた。ウケはしたことがなかったのだけれども、ウケるんだっていうことが自分でも分かっていた。不安はなかった。こうなることが必然なんだと言う、確信めいた想いを心のどこかで抱いていた、そんな気がした。
トランクスをやや乱暴に脱ぎ捨て、小振りではあるけれども若干上反りになったモノが露わになった。慎吾の両足を広げられて上方に荒々しく持ち上げられた。お互いのカラダは汗まみれで、白色ライトに照らされてキラキラと輝いている。慎吾よりも細く、どちらかというとスリムで華奢な体つきで、体中が静脈が走っているかのように青白い。
けれど、手を通して伝わってくる熱が、これから数秒後に起こることを予感させた。鉄のように固く、しかし熱を帯びたモノは慎吾のケツに押し付けられた。そして、ゆっくりと、ネジを回すかの如く、押し付けられていった。慎吾は、目を見開いて相手の顔を見つめた。相手は慎吾のことに無関心なような、乾いた目をしていた。脚は両腕で挟まれて、一瞬内臓まで突き刺さるような痺れを感じたが、すぐにリズムカルな動きと息遣いへと変わった。
意外なほどすんなり受け入れた自分に驚いていたし、またこのリズムが先ほどの腹をえぐるパンチといかに酷似していることか。ただ一点を目がけて単調に、そして機械的に続けられる動き。相手の半ば義務めいた、好んでやっているわけでもないような態度、そして受け入れている自分も、拘束は外れているにもかかわらず、一連の流れに逆らえない、諦めに似た感情。いつしか相手のリズムは速くなり、軽いうめき声と共に慎吾の岩のように尖った腹の上に噴き出した。
「終わった。」
相手は何も言わずに、そのままシャワー室へ向かった。慎吾もそれに続いた。その間、ずっと無言だった。金は、事前に聞いていた額より3万円多かったが、訳も聞かずに受け取った。その後のことはよく覚えていない。家に帰った後、倒れこむように布団に入り、昏々と眠り続けた。
太陽の強い日差しが窓から差し込んで、目覚めた。長い夢を見ていたようだった。疲労は嘘のように取れ、むしろ爽快な気分だった。何か新しい一頁が始まりそうな、そんな予感さえした。腹をいたわるようになでながら、洗面所に向かった。

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