ゲイなんすっけど、小説書いてみました。

ゲイ系の小説を書いてみました。素人が書く小説ですし、発表するほどのものでもないのですが。エロい内容も若干含まれていますので、気にされる方はお勧めしません。コメント残してくれるとうれしいです。

2015年11月

耐えてみろ!(2)

「ボスッ。」
鈍い音が冷たい室内に響く。
擦り切れたグローブが俺の腹をえぐる。
「バスッ、バスッ。」
リズムよく、グローブは俺の腹を捕える。相手は俺の顔を無機質な目で見て、俺を腹をサンドバックのように、狙い澄まして叩く。
「ボスッ。」
俺は逃れようと腰を引かせるが、鎖で両手を拘束されて吊るされているから、逃げられないし反撃もできない。
ただ、弧を描くように、相手から逃げるだけだ。
だが、相手は少なくともボクシングの経験があるようで、ステップを踏み、リズムよく俺の腹を的確に狙ってくる。
「ボスッ、ボスッ。」
コーナーのロープには、毛の薄く中年太りしたオヤジが、両手をロープに乗せて、薄ら笑いを浮かべながらジッと見ている。
「ボスッ。」
やべぇ、気を抜いたらモロに入った。
慎吾の顔は苦痛で歪む。対照的に、金属質のライトで照らされたオヤジは、軽くうなずいてにやけていた。

10日前、自転車で15分ほどしたところにあるスーパー銭湯に行った。そこは風呂もそこそこ広く、サウナも2種類あるのだが、なぜか日焼けマシンが置いてある。
平日の午後は客も数えるほどしかいない。水曜日の午後は講義もなく、バイトまで時間があるので、週に1回はスーパー銭湯に通ってリラックスを図るのがここ数か月の習慣となっていた。
15分ほど日焼けマシンを使った後、シャワーを浴びてサウナに入った。サウナは薄暗く、特にミストサウナは視界が悪く、近くに来て初めて人がいることに気付くこともしばしばだった。
ミストサウナに入って3分くらい経っただろうか、
「兄さん、いいカラダしてんな。」
と、左手から声をかけられた。慎吾は、ここがゲイのハッテン場になっていることも知っていた。特にサウナがハッテン場としての機能を果たしているようで、ゲイ特有の強い視線を感じることもよくあった。
ただ、慎吾のタイプからは程遠い人ばかりで、今日も声のする方を見ずに、気持ちだけ会釈した。
「兄さん、そのカラダ生かして、仕事してみないかい?」
聞いてもいないのに、こちらの意思とは関係なく向こうはしゃべり続ける。
「何、兄さんのカラダの写真を使って広告作りたいんだわ。3万円払う。どうだ?」
写真で3万?一瞬心が揺れ動いたが、そんなうまい話があるわけはない。ただ、たったそれだけで済むならばという気もあった。
慎吾は水泳で推薦入学していて、寮生活をしていた。ただ、仕送りは授業料と寮費に消えて、残りは自分で稼がなければならなかった。
と言っても、朝も夜も練習で拘束され、疲れ果てた状態でできるアルバイトというのはそんなにあるわけではない。
「いつでもいいんだ、兄さんの都合のいい時でさ。興味持ったら電話くれよ。」
なぜか電話番号の書かれた紙を出して置いていった。サウナに入る前から、知らず知らずのうちに目をつけられていたのだろう。


人気ブログランキングへ

僕の彼氏は韓国人(6)

ギチョルはさ、寝るとき細い腕のくせに腕枕しようとするんだよね。俺を抱きたいって感覚らしい。
よく頭を撫でられるよ。ちょっと恥ずかしい。
この前も、階段登ってて疲れたと言ったら、おんぶするって言うんだよ。してもらってけど。俺重いのに、無理しちゃって。
朝さ、布団を干そうと思ったら「布団が吹っ飛んだ。」って言うんだよ。
へ?って思って。フリーズしたよ。今どき誰が言うの、オヤジギャグ。
「鮭が叫んだ。」「鹿が叱った。」「カエルが帰った。」あたりも頻出。
「熊がクマった。」(困った?)「ビンがビビった。」(ンはどうした?)とか無理があるものもあるし。何の脈略もなく、急に言う。
なんだろね。日本語ユーモア集とかに載っているのかな?愛想笑いすらできないし、どう対処していいか分からない。どうしたら正解なのかな?
逆に、若手芸人が先輩芸人に叩かれたりとか突っ込まれたりみたいなのは全然笑わないどころか、しかめっ面するよ。笑いの感覚がちょっと違うみたい。
コーヒーとタバコが好きだね。1日の半分くらいはコーヒーとタバコなんじゃないかってくらい。どっちも軍隊で覚えたんだって。軍隊って暇なのかな?
日本でタバコは高いから止めたらって言っているんだけれど、あの頻度でね。コーヒーは、どっちかというとアメリカン好き。家で飲むときはもう薄い、俺には薄くてコーヒーの味なんかしないくらい、出がらし?みたいなのを好んで飲んでいる。で、暇さえあればトイレ。俺、トイレとタバコで待たされるっての結構多いよ。
ギチョルはアメリカに留学していたって言って、俺の英語が変な発音だって言うんだけどギチョルだって、fの発音が、俺にはpに聴こえる。
「プライト」「プランス」「パイナンス」って、なんか俺には違和感があるけれど、アメリカ人にはちゃんと理解できているのかな?俺の発音ばっか変だ変だと言ってけつかって。
日本に来る直前まで英語の講師をしていたというから、ソウルの教え子たちは皆「プライト」「プランス」「パイナンス」って言っているんだろうね。

人気ブログランキングへ
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
最新コメント
livedoor プロフィール
livedoor 天気
J-CASTニュース
Amazonライブリンク
  • ライブドアブログ