2021年09月12日

ちょっとだけ怖い話(12)

それから2週間くらい経って、家でふとそのハッテン場のホームページを探していたら、そのハッテン場のことが書かれた新聞記事が引っかかった。そのハッテン場で、ビニール袋を被って個室で一人自慰行為をしていたところ、誤って窒息死してしまったんだという内容だった。そんな性癖の人いるんだなって思って、高雄で会った彼にURLをLINEした。そしたら、「そっか、実は君には黙っていたんだけれど、実はその部屋で、変な声が聞こえたから、その部屋を出たんだ。」と。変な声?「苦しい、苦しい、死んじゃうよ、誰か助けて、って。君が怖がるといけないから、言わなかった。」あの耳鳴りのような現象がそうだったのだろうか。俺は中国語はそこそこ分かるんだけれど、俺にはざわめきのような音しか聞こえなかった。隣・・使用禁止の部屋だったしな。その新聞記事を見直すと、彼と会う3日前の朝方の出来事だった。というか、そういう性癖だとしても、わざわざハッテン場に来てビニール袋を被って自慰行為の方が不自然で、「助けて」って言っているんだったら殺されたんじゃない?と思うと、・・成仏はできないよね。その後、そのハッテン場のすぐ傍に、新しいハッテン場ができたのだが、いまだそのハッテン場は現役だ。あと、その彼はその後、花蓮で看護師の資格を取って、台北のとある病院で看護師として働いている。もちろん、彼と会うときはホテル、ハッテン場には行かない。

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