2019年12月09日

イスラエル王ダヴィデ(5)

ところで、神の祝福を受けていたダヴィデではあったが、アブディエルの邪悪な思いは渦を巻いてダヴィデの耳元までたどり着いた。神の目を盗んで、ガマガエルのような形になると、枕元で囁いた。その声が細く煙のようになって耳の奥深くに吸い込まれて行った。ダヴィデは夢を見た。神が怒り狂い、雷を落とし、バベルの塔が粉々になって崩れ去っていく夢を。翌日、ダヴィデは神官を引き連れて、神に向かって背信の輩のふるまいを訴え、また自らの忠誠心を誓った。ユダ王国は神の怒りを待たずに、民が反乱を起こして首都エルサレムをも蹂躙した。ダヴィデが混乱の中を進軍すると、民はダヴィデを快く迎え入れた。ユダ王が塔から逃げ出すのとほぼ同時に、バベルの塔は音を立てて崩れ去っていった。予知夢が正夢になったと、ダヴィデは神に感謝の祈りをささげたのであった。

人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
最新コメント