2019年12月03日

イスラエル王ダヴィデ(2)

宿敵ペリシテ人の度重なる襲撃を受けて、ダヴィデはそれはもう誰もが認めるほどの働きぶりであった。しかし、味方であるイスラエルの劣勢は日に日に濃くなっていき、イスラエル兵もいつしか厭戦ムードが漂い、日が暮れると明日限りともしれぬ命を背景にして酒や踊りに明け暮れた。ダヴィデはそこでも黙々とただ兵士のために働いていた。イスラエルの地を熱波が襲い、太陽の日差しがこれでもかというくらい大地に注ぎ、あらゆる草木でさえもその光の前に平伏し、大地がひび割れるほど空気が乾燥したある日のこと、ペリシテ人がそんな暑さをものともせずに来襲した。イスラエル兵はその勢いに押され、戦う前から退却していったが、ペリシテ人はそれよりも速く戦陣の中に入り込み、戦いが始まった。その中でもひときわ目立ったのが、ゴリアテである。身長が2m以上あり、顔は5色の彩色が施されていかにも異形で、なおかつ戦士でありながら鎧を着けずに周囲の兵士をドンドンなぎ倒していった。鎧はなくともその盛り上がった肩や腕、そして誰よりも厚い胸が無数の傷跡にも増して圧倒的でとても人を寄せ付けるようなものではなく、凹凸のはっきりした腹に至っては生半可な鎧よりも丈夫なのではないかと思われるほどであった。卓越した力、そして高度に発達した筋肉、そして大柄なカラダで向かうところ敵なし、そしてゴリアテの通った後は屍が累々と積み重なっている有様であった。

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