2019年09月01日

デリバリーC(5)

「やべえ、腹、殴ってみてもいいっすか?」
と、ポケットの小銭を握ると、その鍛え抜かれた腹へと拳をめり込ませた。
「うわ、硬え。効かねえっしょ、俺のパンチ。屁でもねえっしょ?」
と、何度も何度も腹へとパンチを繰り出すが、確かに拳の方がダメージを受けている感じだった。腹筋を日頃から鍛えているからと言って、殴られたら痛みを感じるのは当たり前だった。それに、さっき執拗に蹴られた腹の、また同じところをワザと狙って殴っているのだった。
「ふう、すっげえ。ビクともしねえ。さすがっすね。」
耕太郎は手錠で固定されているので、身じろぎするのが精一杯だった。しかし、手錠を外すのは自力では困難で、鍵は淳平が持っているのだろうから、ここは大人しく言うことを聞いて、解放されるのを待つのが得策だろうと考え、ただ向こうのされるがままになるだけだった。
「燃えてきた、燃えてきた。いいねえ。」
と、ベルトを外してズボンを脱がしにかかった。止めろと言ったが、もちろんそんな要望が受け入れられる余地はまるでなかった。一気に脱がすと、そのゴツいカラダとは対照的に可愛らしいものが顔をのぞかせた。耕太郎にとってはこれが何よりも屈辱的だった。
「マジっすか?小せえ。へぇ、ゴツゴツのカラダしといて・・天は二物を与えずって本当っすね。」
と、躊躇せずその人差し指程度に股から生えているものを握る。
「へえ、前からっすか?小せえって言われません?そっかあ、でも、これはこれでアリだな。ギャップがなんかそそるわ。」
言葉で自分の一番のウィークポイントを詰られ、そして無造作に弄られて、耕太郎は恥ずかしさで直視できなかった。
「じゃあ、筋肉ムキムキのマッチョさんのいいところを見せてもらおうかな。」

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toppoi01 at 08:30│Comments(0)デリバリーC 

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