2019年06月02日

一石二鳥のアルバイト(16)

ガチャッとドアが開く音が鳴った。しかし、これといって普通だ。なんだか肯きながら近づいてくる。「おう、やってるな。」とあまり関心のない様子で声をかける。行っても行かなくてもどっちでもいいやっていうか、行く動機がないのにとりあえず来てみたみたいな、こういうときが一番良くないことは経験上分かっている。カラダをペタペタ触っている。筋肉の付き具合を確認しているようだ。「ふんふん、仕上がってんな。」と、今度は後ろに回って背中からふくらはぎにかけて、舐め回すように見て、そしてまた触る。「ふんふん。」と、また正面に回ると、「じゃ、おっ始めるかな。手を頭。」またいつもの、手を頭の後ろに回して組んで、足を肩幅程度に開くといういつもの姿勢にさせられる。「はいっ」というかけ声と共に、真正面から股間に蹴りが飛ぶ。スパンっといい音がして、その痛みで腰を引いて前屈みになるが、すぐに体勢を元通りにして「イチ!」とデカい声でいう。「はいっ」「はうぅぅ。」またもやキレイに股間へ蹴りがめり込む。金玉が内へ内へと縮んでいくのが感覚で分かる。「二ッ!」とまた元の姿勢に戻ると、「はいぃぃっ」またもパシーンと弾けるようないい音がした。しかし、今回は音だけで実際は逸れたが、浩輔は痛みに耐える振りをした。すると、高志が急に寄ってきて、ビキニパンツをむんずと掴んだ。

人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
最新コメント