2018年12月26日

堕ちるところまで堕ちて(15)

5日後、思ったよりも早くに呼び出された。いつもの地下だ。入ると、既に人が10人ほどいた。
「浩ちゃん、結構な人気でさ。即完売。ま、今日は頑張ってよ。じゃ、15,000円。」
「え、俺が払うんですか?」
「供託金の説明したでしょ。15人いるんで。」
「いや、相殺すればいいかなって思ったんですけど。」
「ツケは勘弁して欲しいんだよね。あと、今回は分かんないだろうからこっちで決めたけれど、次回からは金額設定も自由だから。けど、供託金も変動するけどね。」
それを支払ってしまうと、もう財布の中はほとんど残っていなかった。遅れてくる人もいて、結局15人が集まった。
今日は隙間だらけの出っ歯で、黒縁メガネをかけた七三分けが、高校のときに使っていた薄茶色の机に座っていたが、また聞き取りづらい声で、
「そろそろ始めますから、また整理番号順に並んでください。」
で、その七三分けがこっちに来た。髪の艶がすごいなと思ったら脂で、フケが凄まじかった。
「あの、準備してくれますか?」
準備??
「脱いでくれないと、始まりませんから。」
そっか、俺待ちか。脱ぐ場所って、・・他に部屋ないもんな。で、赤い顔をしたオヤジは興味なさげに携帯を弄っている。
「パンツはないんですか?」
「え?今日、竿でしょ?」
そっかぁ、最初からそのパターンか。
「脱いだら、そこの上から釣り下がっているロープあるでしょ?それを両手で掴んだ状態で待っててくれる?」
黒縁メガネは、若干メガネをずらしてボールペンでその先のフックから吊り下げられた太いロープを指し示した。

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