2018年09月12日

一石二鳥のアルバイト(9)

「おい、憎いか、俺のことが憎いかよ。」まだ股間を踏みしだくが、段々投げやりになってきた。「来いよ、その憎しみを俺にぶつけて来いよ。大事な大事な玉を潰されたその屈辱、悔しいだろ、切ないだろ、オマエの玉、もうねえんだよ。俺が潰してやったんだよ。」おそらく、射精したことを自分の中で潰された設定に勝手に置換しているらしい。浩輔はいくつかの星が頭上をゆっくりと回っているような快楽に浸っていたが、高志の方は違うスイッチが入ってしまい、こちらのことを構わずに一方的に喚いている。「何だよ、その筋肉無駄じゃねーか、玉なし、玉なし、オマエは玉ついてねーんだ、おら、かかって来いや!俺はオマエみたいな根性なしじゃねーんだぜ。」と、股を開いて仁王立ちになっている。ポッコリ膨れ上がった腹の下に剥き出しになった股間は、既に天井に向かって若干湯気のようなものを立ててそそり立ち、そして二つの大きな玉が何の防御する術もなくぶら下がっている。「やれよ、潰してみろよ、俺のタ、タ、玉を。岡本ぉぉぉ、来いやぁぁ、オマエにできんのかよぉぉぉ。」最早、浩輔を岡本と同一視して、目は既に焦点が合っていない様子で、口の周りは若干泡立ち、絶叫している。
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