2018年04月29日

終わりの見えないデスマッチB(17)

「無理じゃない?」「まだ、まだできる!!!」心配そうな顔をして見るシディークが腹立たしかった。そんな顔ができなくなるくらい徹底的に殴りつけてやりたかったが、全く当てることもできず、即座にリングに這いつくばった。シディークはリングの中央に移動して、「じゃあ、気の済むまでかかってくるといいよ。ただ、約束は忘れないでね。」と、またも立ち上げってくるのを根気よく待っていた。どうもはっきりと分からないが、こっちの動きが読まれているような感じがした。また、無防備だと踏み込んで入ると瞬間に、そして的確に狙われている。直前までよく見極めて冷静に判断を下している。じゃなければ防御をしないなんてことができない。それと、これはどうしてなのか分からないが、シディークの持っている力の源がよく分からない。当たっても大したことがないだろう、またスピードはこっちの方が上だろうと思ってかかっていくが、相手の方が速いし、かなり手痛いダメージを受ける。まず捕まえようとタックルを仕掛けても逃げられ、顔に渾身の力を込めて打ちかかっても、逆にカウンターで顔を殴られて吹っ飛ばされる。どこにこんな力があるんだと顔に手を当てていると、シディークが鳩尾目がけて蹴りを食らわせた。「ぐぉぉぉぉ!」さすがに二度も鳩尾にまともに食らっては、とてもじゃないが立ち上がれる状態ではなかった。エビのようにカラダを丸めて縮こまり、断続的に襲ってくる吐き気と戦っていた。
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