2018年03月11日

終わりの見えないデスマッチB(6)

そして、いじめられることがなくなると、今度は不思議なもので張り合いがなくなった。もし、誰かが肩を小突いてきたら、因縁を吹っかけてきたらといつも気を張り詰めていたのだけれど、そんなことがピタッと止まったのだ。そして、そんな毎日に飽き足らなくなり、むしろこっちからきっかけを作っていくようになっていき、施設内外でいろいろいざこざを起こすようになった。そして、「売られた」。いや、表向きは引き取り手が見つかったというべきなのだが、実際は厄介払いであった。ただ、決して嫌で行くわけではなかった。最初は更生施設に行くのかと思っていたが、そうではなくて養成施設であり、そこでは仲間と切磋琢磨して好きなことをすればいいというものだった。元々居場所なんて初めからなかった実来にとって、新たな挑戦の場でもあった。

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