2017年12月05日

スプラッシュ(7)

沈黙の時間が2,3秒続いた。皆が俺の股間の一点を凝視していたが、やがて、「小さえ。」の声がぼそっと聞こえた。「やだ、かわいい。」肌の荒れたブスのデブ女が目を見開いてのぞき込む。きっと、ムキムキ大学生のイチモツだから、熟れた果実のように2つの玉が垂れ下がり、水を得たナマコのように黒々として超然と他を睨み付けるようなものを想像していたのかもしれないが、現れたのは萎縮して恥ずかしがって海の中で小さくなっている名もない軟体動物のようなものがちょこんと乗っているだけだった。「えー、やだぁ。触ってみていい?ねえ。」股間をさらけ出した浩輔だけじゃなく、その周りを取り巻く3人の男も何か申し訳なさそうに立ちすくんでいる中、商売女のように白いファウンデーションを塗りたくっているデブ女だけがハイテンションであった。そして、血を塗ったのかと思うくらい深紅のマニキュアを塗った指で浩輔のモノをちょんと触ると「キャー、何これー!!!」と、このやり場のない沈黙を引き裂くように叫んだ。しかし、それに答える者はなく、もう一人の細めの女もジッと冷ややかな目でこの様子を見つめていた。「ちょっと、つまんでみていい?」
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toppoi01 at 08:00│Comments(0)スプラッシュ 

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