2017年12月02日

スプラッシュ(5)

「何か白けちゃったな。」「ちょっと、他の奴呼び出してよ。塾、間に合うかなぁ。」「あたし、別にこのお兄さんでもいいよ。」ぽっちゃりしてたっぷりと口紅を塗った肌の荒れた豚女が、急に下卑な笑いを浮かべながらこっちを見ていった。「ちょっと、やーだー、何言ってるのぉ?」もう一人の目が細くつり上がった女はゲラゲラその言った女の肩を叩いて笑っていたが、デブ女の方はびっくりするほど好色な目でこっちを見ていた。「ねえ、お兄さん、溜まってる?」「最近抜いたのいつ?」金髪の髪の長い男が立て続けに訊いてくるが、対象が逃げた時点で俺は用がないので、去るタイミングを失って扱いに困っている。大学から離れているとはいえ、着ているTシャツにはっきりと「明治大学水泳部」と書いてあるので、面倒なことは避けたいところだ。かといって、走って逃げるのもおかしい感じもするし。「何、お兄さん、はっきりしてよ、やるの?やらないの?」化粧の厚いぽっちゃり女がキレ気味に問いかける。「ちょっとやだ・・」周りは腹を文字通り抱えて嗤っている。「そういうことだから、代わりにオナニーショーおっぱじめてくれる?」
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toppoi01 at 08:00│Comments(0)スプラッシュ 

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