相手は来いと手招きをしている。手馴れた感じだ。相手をしてやるぞといわんばかりの挑発。蹴りで腿あたりを蹴り、様子を窺う。全く効いていない。でも、長期戦は不利だろうな。向こうが右のパンチを繰り出してきたのと同時に、コンビネーションで蹴りを放った。リーチの長い俺の方が一瞬速かった。腕で防いだけれど、腕の筋肉が押しつぶされる衝撃を受けた。こんな化け物のような腕をしたパンチなど喰らったら、顎の骨が砕けてしまうかと思ったが、こういう場で試合したことがなかったのだろう、俺の蹴りは急所に的確に入っていた。こんなこれ以上筋肉が発達しようもないくらい鍛え上げたマッチョマンでも、金的を喰らえば猫のように大人しくなるのだから面白いもんだ。両手で急所を押さえたまま屈み込んでしまい、吐き気を催しているようで口をつぼめていた。一瞬で繊維を喪失した相手のハードジェルで固めた髪を掴み、膝で顔を何回も何回も蹴っていく。歯に当たって膝が痛むが、それに耐えつつ打ち込んだ。低めの鼻から出血し出し、弘一の膝を汚した。鼻血を抑えようとして手が鼻へといったところで、またも股間に蹴りを食らわす。

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