2017年05月15日

終わりの見えないデスマッチ(4)

そうこうしていたら、更衣室から二人が出てきた。本来だったら別々の通路から出てくるのだろうが、ここはそんな配慮もなく、リングに上がるところまで一緒。セコンドとかレフリーさえいない。マイクで解説をする。腕に赤と青のバンドをそれぞれつけている。それだけだ。他に一糸まとわぬ姿。何も身に着けず、道具も使わない。何が反則と言うのも別にない、凶器を使わなければ何でもありだ。この2階からだとよく顔まで見えないが、両方ともバンドつけなければどっちがどっちだかよく分からない。どっちも普通体型で、赤い方が色黒で髪が長めで、青い方が細いかなって程度だ。どこから拾ってきたのか分からないが、立てかけてある黒板にはチョークで1対2.1と書いてある。どっちもデータがないから、見た目でしか賭けようがないもんな。コングが鳴った。色黒が殴り掛かるけれど、青い細身に避けられる。バランスを崩したけれどもう一度、大振りだよな。腰が引けてるし。細身の方が放った右が色黒の顔にヒット。弱いな。色黒がタックルし、細身が倒された。首を絞め出したけれど、細身が顔を連打したからすぐに放す。色黒の奴は結構な鼻血を出していて、手を鼻に当てているが、色白の細身が勢いづいて顔を狂ったように殴り始め、5,6発喰らったところで色黒は後退し、後ろ向きになって小走りに、溢れる血を手で抑えながらリングを降りた。逃げ出したわけだ。正味2分くらいか?
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