2017年05月07日

堕ちるところまで堕ちて(12)

「しなければいけないわけではないんですね?」
「もちろん、これからは演者が決めるわけだよ。ただそれが収入になるかどうかは需要と供給で決まるから。」
「え、でも、SMを求めている人ばかりじゃありませんよね?」
その後ろでは、バチンバチンと音が聞こえ、悲鳴にならない悲鳴が聞こえてくる。
「手っ取り早く稼ぐにはどうしたらいいかって話よ、要は。浩ちゃんみたいなさ、マッチョは金になるよぉん。」
と、俺の乳首を軽くはじく。さっき舐められたせいで、気味の悪い異臭が漂ってくる。でも、あそこまでして稼ぎたくはないわ。
「ま、やるやらないは浩ちゃん次第なんだから。けど、物は考えようだよ。金持っているジジイなんていっぱいいるんだからさ。」
いつしか激しい音がしなくなった。見るとバラムチの柄の部分で垂れ下がったモノを執拗に打っていた。子どもが遊んでいるようでもあるし、歯止めの利かなくなったボケ老人が単調な運動を繰り返しているようにも見えた。


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