2017年05月02日

堕ちるところまで堕ちて(7)

あまりに敏捷な行為に何もできなかった。とりあえず、後ろ手に固定された状態で10数人の中年たちの視線をただ浴びていた。
すると、さっきまで特段何の動きもなく事務机に座っていた、背の低くて痩せた感じの男が立ち上がった。
「では、お待たせしました。左の人から一列に並んでください。」
無言で皆立ち上がり、緩慢な動作で縦に並んだ。
「一人30秒ですので、時間になったらベルを鳴らします。そしたら次の人に代わってください。では、いきます。」
え、ちょっとちょっとと何が始まるのか何も説明がないまま、そんな意味不明のコーナーが始まった。最初のイカツイ真っ赤な顔をした中年男性が近づいてきて、何するのかと思ったら、無防備な腋を舐めだした。若干多めに生え揃った腋毛を舌を出してベロンベロン舐めている。それで30秒などすぐ経った。
「チン。」
次のメガネをかけて七三分けして縦皺の刻まれた神経質そうな中年は、乳首をペロペロ舐めだした。両手は後ろで組んだままだ。
「チン。」
次は鼻が上向きに剥いた、髭のかなり濃い、ずんぐりむっくりした中年男性だ。そいつは乳首を顎鬚でジョリジョリし、舐めてまたジョリジョリするという繰り返しだった。
・・何なんだ、これは?そんな感じで13人が全て終わった。彼らは終わると、列の最後尾に静かに並んだ。
「では、二順目です。今度は二人がかりになりますが、時間は30秒です。ではいきます。」
赤ら顔が、また腋を舐める。で、右側は中年男性がやはり乳首を舐める。
「チン。」
赤ら顔が今度は髭面に代わって、またジョリジョリ、そして舐めてという作業を繰り返す。
違ったのが、最後の方の、何だか顔は疲れ気味の中年ど真ん中なんだけど所作がオネエっぽい感じの奴がずっとキスをしてきたこと。舌を入れようとするんだけれど、何せその口の臭さといったら半端ないから歯で断固阻止した。
何だろうな。でも、そういや皆、口だけで手とか使ってこないな。
最後の奴が終わり、また縦に整列している。
背の低くて紺のスーツを着た黒縁メガネが近づいてきて、俺の股間を握った。結構縮こまっていたので、いきなり握られて恥ずかしかった。
「皆さん、お疲れ様でした。オプションはありませんので、今日はこれで終わりになります。」
中年たちは一様にぼんやりした顔つきで、次々にこの部屋から出て行った。

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