2017年04月29日

堕ちるところまで堕ちて(5)

当日、指定された住所を頼りに行くと、一見普通の集合住宅のように見えるが、指示されたとおり地下へ階段を下りていくと、異様に頑丈そうなドアがあった。開けようとしたが開かない。呼び出しベルを鳴らしたが、音沙汰がなかった。メモを見ると、数字で****を押してから、*****と言えと書いてあった。そのとおりにすると、カシャンと鍵が開く音がした。
入ると、薄暗いコンクリートと配管に囲まれた空間であって、想像していたイメージ、スポットライトを浴びて華やかでずらっとギャラリーがいて、ステージがあってその上でパフォーマンスをするみたいなイメージを勝手にしていたのだが、それとは全然違っていた。
呆然と立っていると、坊主頭でカラダのでかい男が「こっち、こっち」と手招きをしていた。
言われるがままに行ってドアを開けて入ると、スーツ姿もいれば普段着姿もいるが、いずれも中年から壮年と言った感じの男が10人くらい、パイプ椅子に座ってこちらを見ていた。

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