インターホンが鳴った。
「先ほど電話した、佐川・・」
無言でロックを解除した。
しばらくして部屋のチャイムがまた鳴る。達彦はすぐにドアを開けると、耕太郎が快活そうな笑顔を浮かべて立っていた。
「入って。」
いささか無愛想な感じで告げ、耕太郎は中に入った。
「何か、飲む?」
500mlの缶ビールを手に取って、聞いた。
「いえ、自分、買ってきました。」
コンビニの袋を掲げた。ノンアルコールビールを自分用に買ってきたようだった。
達彦は、自分のビールをちょっと口に含んだ。耕太郎もそれに合わせて、自分で開けてグビッと飲んだ。そして、達彦を見つめた。
達彦は何を言っていいか分からなくてドギマギした。沈黙を打ち破ったのは耕太郎の方だった。
「俺、どうですか?」
「どうって・・」
「タイプですか?」
「・・・。」
「俺、タイプっす。」
畳みかけるように告白した。そして達彦の答えを待った。達彦は耕太郎の顔をじっと見つめた。
ニキビ跡が複数残り、色黒で、決して男前とは言えないまでも、快活、純朴そうな、好青年という感じだった。

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