2015年09月03日

愛しているって言って(6)

ベッドで茂人は悟の寝顔を見ていた。悟は寝息をスースーたてて熟睡している。悟はどちらかというとよく動く。俺がいなければ、ダブルベッドの端から端まで寝返りを打つ。
金髪で一重の色白で・・寝ている顔はかわいいんだけどね、って思ったが、それすらやばいと思ったので目をそらした。おそるおそる見て、熟睡していることを再確認。寝てる、寝てるな。
いつからそうなったのだろうか。付き合い始めた頃は、どちらかというと悟の方が茂人にベタ惚れで、ずっと一緒でずっと腕を組まれ、ずっと見られていた。風呂も一緒、トイレだって、俺が嫌がらなければきっと一緒だっただろう。
やっぱりエッチのときかな。俺らは付き合い始めてからも、エッチはなかなかしなかった。キスで、互いに何か気恥ずかしくなって終わり。いや、童貞じゃなかったよ、もちろん。けれど、純愛に慣れていなかっただけで。だって男同士の「愛」ってどう表現していいか分からないから、手探り。自分たちで、紙粘土でテーマを与えられない何かを作っていくが如く、全てが一からだったから。逆なんだよね。皆、セックスから始まるのが当たり前だったからさ。新鮮で、どれもこれも新しく見えて。視界が急に晴れ渡った、そんな感じがしたよ、あの頃は。
付き合ってから3か月経ったくらいかな。悟とベッドで横になっていたら、俺にしがみついてきたんだ。
「僕とどうしてエッチしないの?」
上目づかいで聞いてきた。
「悟との関係を大切にしたいからさ。」
「それって、エッチすると壊れるの?」
こんなかわいい声してたっけって思ったね。まあ、そんな声も今では懐かしく感じるけれど。
「俺とする?」
悟は、小さくうなずいて、
「シャワーを浴びてくる。」
と、ベッドから一旦出ていった。俺はタバコを吸って、戻ってくるのを待ったよ。悟は腰にバスタオルを巻いた姿で現れた。顔と同じで、大理石のように白く輝いて見えた。
俺、もう我慢できなくて、っていうか、やっぱり壊しちゃいけないからって我慢していたんだ。
もう、一つになったよ。というか、すぐに終わった。俺、早漏だから。。
やっぱり。そういう目で見るよね。悟って、こんな冷たい目をしてたっけ?って目で俺を見つめるんだ。というか、目で俺を責めるんだよ。
だから、エッチすると壊れるって言ったじゃないか。。
悟が、不意に俺のモノの先っちょを狙って、デコピンを思いっきりした。で、不意だったからさ、俺って「痛っ!」って反応じゃなくて、「あん。」って結構高めの声で喘いじゃったんだよね。。
ますます悟の冷たい視線が突き刺さる。顔真っ赤っかだし、モノはギンギンになってるし。
立場が逆転した瞬間だよ。そのときはどうしたか?ずっとデコピンでモノをいたぶられたよ。ずっとね。
悟はネコでも、凶暴で残忍な方のネコだよ。寝てるよな。聞かれたら、きっとどんな目にあわされるか分からないよ。。
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