2019年10月04日
栗の香りに囲まれて(6)
タオルの交換が増えてきた。まあまあ皆さんお盛んだこと。洗濯機も乾燥機もフル回転。足りなくなっちゃうんでね。今日は休日だから、タオル交換は1回限りと言うルール。替えるとき、タオルの色を変えて渡しているんだけれど、この替え用の青いタオルの在庫がなくなった。また人が入ってきた。ロッカーに入るかってデカいショルダーバッグを見せて聞いてくる。フロントで預かるサービスはやっていないし、ロッカーも小さな方しかもう空いていない。ロッカーに空きが出るまで待つか聞くと待つそうで。またさっきのガリガリオヤジがエアコン寒いとか言っているし。こんなにウジャウジャいたら皆暑いだろ。オマエだけだわ。帰れ、そうすればこの待っている人が代わりに入れるんだからさ。乾燥機と洗濯機が別だから、入れ替えたり湿ったマットを替えたりと、もう忙しくて。
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2019年10月02日
栗の香りに囲まれて(5)
「あのー、エアコンが効き過ぎて寒いんで、上げてもらってもいいですか?」え、こんなのいたっけっていうくらいチビのガリガリのオヤジが訴えてきた。イヤイヤ、さっきから汗だくでシャワー浴びている人ばっか見ているんで、効き過ぎているってことはないと思うけど。個人差もあるし、そもそも通路はエアコンがよく効くけど、個室まで循環しない構造だからね。ヤリヤリでモテモテな人は暑いし、あんたみたいなガリガリでモテない人には寒い。因果な構造だよね。寒いと感じている人はイコール全然箸にも棒にも掛からぬ奴ってことよ。とは言えないし、かといって個調整が効かない設定なんでね。ま、こういうのは様子を見て適宜判断。何、コックリングを貸せ?レンタルって書いてあるけど、真に受けるなよ。ディスプレイじゃん。自分で持って来いよ。というか、人の使ったやつを触る俺の身にもなって~なんて、何センチですか?と聞くと5cmだって。Lサイズ?あら、いいモノ持ってんのね。人は見かけによらず。
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2019年09月30日
栗の香りに囲まれて(4)
さてと、さっきの子が来ている。真面目だな。それに、何、結構タイプなんだけど。分からないっていうけど、たぶん口で言って説明するようなものじゃないんだよね。実地。俺がカラダで教えてやった方がいいのかな?でも、聞いてみたら、タイプじゃないからってお断りしても全然聞いてくれない人がいるんだとか。なるほど、なるほど。もしかして入口のところでこっちを見ているおデブさん?ま、見るからにモテそうもない感じの白豚メガネだけど、彼?うわ、こっちをニタニタして見ていて、どういうことなんだろ。すみません、つきまといお断りなんですよね。「え、ここハッテン場ですよね?」迷惑している人がいるので、止めてもらっていいですか?「あの、だからハッテン場ですよね、って言っているんですけど、意味分からないんですけど。」迷惑行為は禁止ですので。「だから、ハッテン場でハッテンしないっていうのはなんですか、ハッテン場として成立していないということでは?それっておかしいのでは?システム的に。」まくしたてるように言う割には主張がよく分からないわ。あの、守れないようでしたら退店いただいているのですけれど。「はぁ?こっちはお金払ってちゃんと入っているのですけれど。不可解、不可解ぃぃ。」なんだコイツ。って、さっきのイケメンちゃんは逃げるようにして帰っちゃったし。「うっせーよ、ブス。こんなところにもう来ねーよ。二度と来るか。」と捨て台詞を履いて、その白豚メガネも追いかけるようにして出て行った。ま、目的の相手が帰っちゃったしね。
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2019年09月28日
栗の香りに囲まれて(3)
急いで受付に戻ると、なんだか薄汚れたオヤジが。見た感じ50代後半かな?申し訳ありませんが、今年から基準が厳しくなっておりまして、見た目が40歳以上の方はお断りしております。他の施設を利用してくださるようお願いします、とマニュアル通りにすらすら抑揚なく言うと、「はい?」と怪訝な声が。もう一度同じことを言う。「年齢制限?この前入れたんだけど。」この前入られた方でもお断りすることがあります、とまたもマニュアル通りに答える。「いや、この前入れたのに今回入れないなんておかしくない?見た目って書いてあるだろ。」いやいや、見た目だったらどう考えてもアウトだろと思いつつ、他の施設の利用を薦める。「なんだ、こんな店に誰が来るかよ。潰れたらいいや。二度と来るか!」と捨て台詞を吐いて出て行く。いやいや、二度と来て欲しくはないから大丈夫ですけどね、それに、あんたみたいなのがいると客足が遠のくから願ったり叶ったりなんですよ、こっちは。
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2019年09月25日
栗の香りに囲まれて(2)
「あのー、すみません。」いやいや、今清掃中なんで。よくいるんだけどさ、見て分かるとおり清掃中なんですけど。他が汚いからここ使いたいってのは分かるんだけど、今、一生懸命清掃してるでしょ?どうせまたすぐ汚すんだから一緒だと思っているんだろうけどさ。「あのー。」うるさいっつーの、もうちょっとかかるよって振り向くと、結構若くて今風のイケメンじゃない?「あのー、ちょっと聞いてもいいですか」「何でしょう?」「僕、初めてこういうとこ来たんですけど、どうしたらいいか分からなくて。」え、そんなの、したい人とやればいいんじゃない?「でも、なんだか仕組みがよく分からなくて。」ま、ちょっと清掃中なんで、そういう面倒くさい質問はちょっと・・Yahoo!知恵袋かなんかで聞いたらいいんじゃないの?ドアのチャイムがなっている。基本俺一人しかいないんでね。じゃ、受付で説明するから、後で来てよ。
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2019年09月23日
栗の香りに囲まれて(1)
アルコール消毒液をスプレーで噴射し、薄汚れた雑巾でせっせと今日も光男はマットを掃除する。はぁぁ、切ないというか何ていうかね。何で俺が人の出した体液を掃除しなけりゃならんのか。プラスチック製のゴミ箱には堆くティッシュが積まれて山になっている。薄手のゴム手袋をはめているとはいえ、人の体液のついたティッシュをつかむのは未だに慣れない。薄い板1枚で隔てられた向こう側からは過剰なまでに演出された喘ぎ声がすごいボリュームで聞こえてくる。普段からそんな甲高い声を出すのだろうか?でも、どうせ腹の出て頭の禿げあがったオヤジなんだろう。ティッシュがローションと相俟って一塊になっている。ゴミ箱にまで貼りついているし。どんだけ濃いのを出したんだか。で、マットももうビシャビシャ。こんなんじゃ次の人が入れないわ。あんまり消毒臭をさせると良くないんで、100円ショップで買ってきたセスキを水で溶かしたものを振りかけて雑巾で拭く。固まっちゃうと取れにくくなるんだけれど、これで拭くとよく取れるんだよね。
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2019年09月22日
雑記帳(2019/09/22)
結構書き進めました。とりあえず、「僕の彼氏は韓国人」「ハサミムシ」を載せ、これから新作「栗の香りに囲まれて」「家庭教師」「熾天使アブディエル」を順次載せていきます。概略と人物も更新しました。熾天使アブディエルは初めて人間以外のものを書いてみました。面白いんだかどうだかは読者の判断に委ねますけどね。ちょっと短いので書き足してもいいかなと思っています。「終わりの見えないデスマッチB」はそろそろクライマックスで、並行して「終わりの見えないデスマッチC」を書いているところです。載せるのはまだまだ先ですけど。
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2019年09月21日
ハサミムシ(9)
ダイソーで買ったブルーシートを敷いて寝ている。小バエがさっきから2,3匹、追い払っても追い払っても、引っ付いてくる。風は心地よいと言うよりはちょっと寒い。高台からは電車の通る音がひっきりなしに聞こえる。遠くからは少年野球の掛け声らしき、甲高い声が聞こえてくる。ただ、周囲は鬱蒼とした葦やススキに囲まれている。足元には人工池があるが、ときどき枯れ草の堆積物が出すような生暖かい腐敗臭が漂ってくる。
よく晴れている。昨日大雨が降ったからかいつもよりも格段に澄んだ青空だ。
克利は伸び過ぎて若干折れ曲がった乳首の周りに生えたひょろ長い毛を弄りつつ、空を眺めていた。飛行機が上空を飛んでいるのが見える。3,4日洗っていなくてゴワゴワになった髪は小バエにはご馳走なのかもしれない。さっきより若干羽音が大きくなったような気がする。肌は濃淡があるにせよ全体的に土色で、数箇所剥がれ落ちたかのようにピンク色の箇所がある。大きく盛り上がった腹、そしてその先にはかなり細いビキニのパンツをはいている。日焼けするためにここにわざわざ寝ているのでは決してない。土色の肌は元からなのだから。開放感がそうさせるのだ。この、俺だけが占有する場所と時間、そして上へ果てしなく突き抜けるような空間、そう思うとビキニの中のモノが膨らみを増し、はち切れんばかりになった。
克利はおもむろに携帯を2つ取り出した。一つは厳選したエロ動画用、そしてもう一つは動画撮影用だ。動画撮影用の携帯は、自撮棒をガムテ等で改造したスタンドにつける。そして、エロ動画を片手で持ち、それを見ながら自分でビキニに収まりきれなくなったモノを取り出し、そしてこれでもかというくらい激しく手を上下に動かす。手の動きが見えないくらい高速で動かしてそこからもう時間をおかず、白濁した液が地面へと吸収されていった。そしてモノは元の位置に自然と収まっていく。ただ、さっきと異なり、赤いビキニにはっきりとシミが付いているが。
悪寒を急に感じ、ブルッとした。なぜか尿意がもたげてきたので、克利はいつものようにビキニを剥ぎ取って、沼に近寄っていった。そして、その中へと放尿した。澄んでいた水は黄色い液体と巻き上がる泥によってみるみる濁り、ジョボジョボという音に伴って、泡立ちが拡がっていくのが見えた。
「痛っ。」
何か臀部に小さなものがぶつかった。振り向いたけれど特段・・
「痛っ。」
今度は左の方向から、明らかに石が投げつけられたのが分かった。人がいる。よく見ると、どうも中学生くらいの子どもが草むらに隠れているのが見える。どうしたもんか、こういうのは下手に注意をするよりは、怖い思いをさせて二度とこんなことをしないようにしてやった方がいいよな。
「うおぉぉぉぉ!!!」
と突進していくと、わぁぁぁという声と共に四方八方へと散っていくのが見えた。
「ハハッ、まだ毛も生えてないようなガキが、俺様に楯突こうなんて百万年早いわ。」
と、さっきの沼のあたりまで戻ると、何か違う。ブルーシートが沼に落ちてしまっていたが、丸まっているので風の仕業ではなさそうだ。というか、ジャージもないな。と、周りを見ると、
「ワーイ、ワーイ。」
とジャージとビキニを持って、押しつけ合ってふざけ合っている子どもの姿が見えた。
「バーカ、バーカ。」
と、また石が投げられてくる。本当、ガキは一度痛い目を見させてやらないと分からないようだな。
「くぅぅらぁぁぁぁ!!!」とその方向に走っていくと、遠くから悲鳴が聞こえてきた。見ると、女子高生らしき3人組が立ち止まってこっちを見ていて、その後ろを巡回中の警察官らしき男が自転車をちょうどそこに止めるところだった。
「バーカ、バーカ。」
と遠ざかっていく中学生、そしてこちらの方に近づいてくる警官、仕方がなく、全身にブルーシートを巻いてその場で立ち尽くしていた。女子高生も同じく立ち尽くして、それからどうなるのかを見守っていた。
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2019年09月18日
僕の彼氏は韓国人(8)
朝は洋食。今日は俺の方が早く起きた。っていうか、たぶん蹴飛ばされたから
ギチョルの寝相は独特で、大の字ってこういうのを言うんだなって感じで寝ている。
寝るときは俺に腕枕しようとしたり、俺を抱き枕かのようにべったり腕と足両方から絡め取られ、顔もほぼくっついたまま、すごい密着してくるんだけれど、しばらくして寝付くと、今度は俺を邪魔者扱い。蹴飛ばされて俺は布団の端の方に追いやられる。
こんなにくっつかれても寝られないし、で、蹴られてぶたれて寝られないし、どっちにしたってギチョルが寝付くまで寝られない。一人で寝たいんだけど、韓国人ってやたらベタベタとしてくる。時折、ふと目が覚めると、ギチョルが俺の顔をジッと見ていることがある。何?って聞くと、決まって「寝顔を見ていた。」と。無防備な顔とか見るの止めて欲しい。
で、ギチョルは冬でも夏でも一糸まとわぬ姿。俺は必ず寝間着を着るんだけれど、冬はオンドルで過ごしてきたギチョルに室温を合わせているので、俺にとってはかなり暑い。起きたときはもう喉がカラカラ。トーストにジャムを塗っていたらギチョルが寝ぼけ眼のまま通り過ぎてトイレに行った。もちろん、何にも着ていないし、朝って言うこともあって、自慢の透き通るくらい真っ白なブツは怒張したまま。朝からそんなの見るものではないな。で、俺に抱きついてくるし。いいんだけど、固いモノがバシバシ当たっているから。パンツくらい履いてくれ。キスも無理。歯を磨いて。朝からじゃれついてくる。いつもそんなに甘えたりしないじゃん。って、朝は俺、忙しいの!
ギチョルはスープがないと食べられないというので、瞬間湯沸かし器でお湯を沸かす。
また俺のことをジッと見ている。あの、頼むから顔がむくんでいるときとか見ないで。
「ここから毛が出ているよ。」
って頬から出ていた1本の毛を引っ張る。だから見ないでって、恥ずかしいから。鼻毛とか出ていないか鏡でチェックしないとな。もう時間ないや。シャワーをってギチョルも入るの?もう、一人でテキパキと洗いたい。洗いっことかしないよ。ちょっと股間とか俺洗うからいいから、カラダ拭くのも自分でやるって、なんで股間だけ拭くよ、時間ないって、本当に。
洗面台ではギチョルが真っ裸で髪を整えている。ギチョルは髪だけで10分は余裕でかかるからね。もう、俺もドライヤー使うんだけど。この分じゃ、今日も駅までダッシュしないと間に合わないな。ピンセットで頬の毛を抜くのだけは忘れないようにしないと。
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2019年09月16日
雑記帳(2019/09/16)
SM系というか、まあタマ責め系の小説を書き始めた。4つ同時に書き進めているけれど、そういや書き終わっていない小説って18もあるんだよね。全部終わりが見えないわ。まあ、何の小説でもそうなんだけどさ、例えばタマ責めテーマだったらシチュエーション違っても、結局タマ責めじゃんっていう、水戸黄門パターンになるんだよね。まあ、何でもそうでね、エロビだって結局セックスするんだろみたいな待っている自分がいるんだし、そもそも書きたいって衝動からこれを書いているんでね、果たしてタマ責め大好きマニアの人たちを喜ばせるのが書けるだろうか・・。
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2019年09月14日
デリバリーC(9)
淳平も意外に思うほど、スムーズに入って行った。耕太郎のカラダが悪寒が走ったかのように激しく痙攣している。ある程度入ったところで、急にスイッチが入ったように耕太郎は腰をくねるように動かし始めた。どうやら感度の良い箇所に到達したようだ。
「当たる、すげえ当たってる。」
淳平もそれに答えるように突き上げる。激しくピストン運動をした後、耕太郎は抜き取って今度は仰向けになって両足を手で掴んでここに入れろとケツを見せた。すかさず正常位から入れた途端、
「イク、イク、イキそう、イク!!!」
という言葉と共に耕太郎は果てた。白濁した液は耕太郎の鍛え上げられた腹筋の溝を伝って床に流れ落ちた。
「耕太郎さん、俺もイキそう、イッていいっすか?」
「かけてくれ、俺の腹の上に。」
「いいっすか?いいっすか?」
と、抜いて二、三回扱くと、腹どころか耕太郎の下顎を直撃し、そして顔をベチョベチョに濡らした。
「すげえ、すげえ飛ぶな。」
とねっとりした液を手で拭っていった。その予想を超えた勢いと量に満足気の様子だ。近くにあったタオルで顔を拭うと、
「また、やりたいな。」
「俺もっす。」
「けど、今度は優しめで頼むわ。」
「もちろんっす。でも、またあの声、聴きたいっす。」
人気のない倉庫で、二人は軽めだけれどしかし時間をかけたキスを交わした。さっき痛めつけた部位を摩りつつ、どちらかが飽きるまでキスをし続けていた。
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2019年09月11日
デリバリーC(8)
耕太郎はその棍棒を横から咥えつくと、ゆっくりと上から下へ舐め回した。淳太郎の両手を自らの手で組み合わせ、そして決してしゃぶりきれるものではないが、半分近くを口に収めると、ゆっくりと棒アイスキャンデーを舐めるかのように味わうように頬張った。耕太郎のそれも、小さいながらも硬くいきり立っていた。さっき苛まれた金玉は腫れて見てくれは一人前になっていた。
「俺、早く耕太郎さんと一つになりたいっす。」
というと、耕太郎は四つん這いになって受け入れる体勢を作った。
「いいっすか?こんな俺で。」
こんなゴツイガタイをしたのが四つん這いになる光景は爽快だった。吊ったままでも入れるつもりでいたのだが、その耕太郎が自分を受け入れたのだった。淳平は耕太郎の腕を取って立ち上がらせ、両手をコンクリートの壁に付かせた。そして、バックからそのまま手で宛がうことなく、その熱くなった棍棒を入れたのだった。
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2019年09月07日
デリバリーC(7)
と、淳平の舌が勢いよく耕太郎の口に忍び込んでいった。そして、手が乳首に触れると、耕太郎はカラダをビクつかせた。
「やべえ、カワイイっすよ、耕太郎さん。女みてえ。」
ふざけんなと心の中では叫んでいたが、一方で暴力から解放されて優しく扱われていることに順応して、ひどく全身が敏感になっているのも事実で、実際はもう何をされてもいいような、そんな感じにさえなっていた。淳平の指先がちょっと触れるだけでカラダは痙攣するように激しく震え、声を出すまい出すまいと意識していても、どうしても漏れてしまうのだった。淳平は手錠を二つとも外したが、耕太郎はそのままなされるがままにしていた。重量感のある胸に乗った乳首を丹念に指で転がす度、耕太郎は吐息を吐き、呻いた。そして、淳平が服をシャツを脱ごうとすると、耕太郎は急かすかのようにズボンを脱がしにかかった。耕太郎の眼は、ズボンの膨らみに気付いていた。何か詰め込んでいるのではと思うくらい張りつめていたからだ。そして、現れたのは、想像を遙かに超えた、とんでもなくデカい、丸太のようなモノだった。淳平の臍の上に渦巻く臍毛をなぞるかのようにユラユラと蠢き、透明な液が臍毛とつながって細い糸を引いている。耕太郎はカラダが急に火照るのを感じた。心音と一緒になって、その反り返った棍棒は振動して引き締まった腹を押していた。ねっとりした液が次から次へと溢れていた。
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2019年09月04日
デリバリーC(6)
下腹部から突き上げるような痛みが耕太郎を襲った。淳平の拳が耕太郎の無防備な股間にまともに入ったのだった。
「いい声、やれば出せるじゃないっすか。もっと聴かせてくださいよ。」
と、股間にめがけて正拳突きを繰り返し喰らわせた。耕太郎は腰を引いて庇おうとするが、もちろん無駄な努力で、狙い通りに正確にヒットした。
「あっ、ああぅ、ああぁぁぁ。」
と、悲鳴に近い甲高い叫びが倉庫に虚しく響いた。
「やべえ、こんな筋肉してるくせに女みてえな声出してやがる。もうすぐ本物の女にしてやっからよ。」
と、またも正拳突きを股間へとめり込ませた。さっきのボディブローとは違い、しっかりとしためり込むような感触が手に感じられた。腰を引いて少しでも避けようとするそのポーズが、日頃の益荒男ぶりの耕太郎とは打って変わって対照的で滑稽だった。
「止めろ、もう止めろ、本当に潰れるから止めてくれ。」
「何、こんな小さいもん、いっそのこと潰したって構いはしねーんじゃないっすか?潰しちゃいましょうよ、わけないっすよ、こんなの。」
と、また一撃を喰らわすと、
「ひぃぃぃ。」
と気管支の奥から漏れ出てきた悲鳴のような、さらに甲高い声を上げた。
「こんな小さくても男の痛みっつうのは同じなんっすね。勉強になるわ。いやらしいっすよ、耕太郎さん。」
乱雑にその小さな股間を揉みあげる。耕太郎の褐色の筋肉が汗でじっとりと濡れて、その一部が雫となって床に滴り落ちていた。倉庫のやけに突き刺すような白色灯が、筋肉のくびれや苦悶を一つ一つ浮かび上がらせて芸術的に煌めいていた。鍛えられた太い足をキュッと閉じて、腰を引けるだけ引いて痛みに耐えていた。苦悶に引き攣る顔が、どうしようもなく愛おしく感じた。
「キスしていいっすか?」
「・・・。」
「それとも、まだやられ足りないっすか?」
と拳を股間にそっと当てたので、首を大きく分かるように横に振った。
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2019年09月01日
デリバリーC(5)
と、ポケットの小銭を握ると、その鍛え抜かれた腹へと拳をめり込ませた。
「うわ、硬え。効かねえっしょ、俺のパンチ。屁でもねえっしょ?」
と、何度も何度も腹へとパンチを繰り出すが、確かに拳の方がダメージを受けている感じだった。腹筋を日頃から鍛えているからと言って、殴られたら痛みを感じるのは当たり前だった。それに、さっき執拗に蹴られた腹の、また同じところをワザと狙って殴っているのだった。
「ふう、すっげえ。ビクともしねえ。さすがっすね。」
耕太郎は手錠で固定されているので、身じろぎするのが精一杯だった。しかし、手錠を外すのは自力では困難で、鍵は淳平が持っているのだろうから、ここは大人しく言うことを聞いて、解放されるのを待つのが得策だろうと考え、ただ向こうのされるがままになるだけだった。
「燃えてきた、燃えてきた。いいねえ。」
と、ベルトを外してズボンを脱がしにかかった。止めろと言ったが、もちろんそんな要望が受け入れられる余地はまるでなかった。一気に脱がすと、そのゴツいカラダとは対照的に可愛らしいものが顔をのぞかせた。耕太郎にとってはこれが何よりも屈辱的だった。
「マジっすか?小せえ。へぇ、ゴツゴツのカラダしといて・・天は二物を与えずって本当っすね。」
と、躊躇せずその人差し指程度に股から生えているものを握る。
「へえ、前からっすか?小せえって言われません?そっかあ、でも、これはこれでアリだな。ギャップがなんかそそるわ。」
言葉で自分の一番のウィークポイントを詰られ、そして無造作に弄られて、耕太郎は恥ずかしさで直視できなかった。
「じゃあ、筋肉ムキムキのマッチョさんのいいところを見せてもらおうかな。」
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2019年08月29日
デリバリーC(4)
「何?」
「俺が何も知らないとでも思ってんすか?」
「何がだ?」
「随分といいことしているみたいじゃないですか。」
「・・・。」
「知ってるんすよ、俺。仕事終わってどこで何をしているか。」
耕太郎は心当たりはもちろんあるものも、それを淳平が知っているはずがなかった。
「これ、何だか分かります?」
とスマホを近づけて、画像をいくつか見せられた。画像は遠く不鮮明で、素人目には判別が難しいものであり、違うと言えばしらを突き通すこともできそうだが、次にスマホから流れてきた男同士の荒い息づかいと、ときどき漏れる淫靡な声は決定的だった。当事者の耕太郎にはそのときの情景がまざまざと蘇ってきた。おそらくは望遠鏡か何かでそこで夜な夜な行われた行為を全て見ていたのだろうし、盗聴器か何かが耕太郎に仕掛けられていて、何が行われているかが容易に分かる状態だったのだろう。夜景のキレイな高層階で誰も見ていないだろうという油断が大胆にさせ、それが一部始終見られていたのだった。
「すっげえ淫乱。すっげ。俺にも見せてくださいよ。」
と、汗ばんだシャツをめくると、バキバキに不揃いに割れた腹筋が目の前に現れた。
「すっげ、何この腹筋。やべえ。」
と指でなぞるように腹筋のブロック一つ一つをなぞる。
「おい、何するつもりだ?」
「決まってんじゃないっすか、このシチュエーション、じっくり楽しませてもらいますよ。」
と一気にシャツをめくり、頭から脱がせた。腋から汗が滴り落ちてきて、蒸せかえるような薫りが漂ってきた。ロッカーで着替えるときに、同僚のカラダを見る機会はあるが、宅配便の仕事をしているからと言って皆が皆、鋼のようなカラダをしているわけではない。栄養が足りていないのかガリガリに痩せている者、偏った食生活が祟って大きく腹の出た者など、いいカラダをしている者はそういない。そして、不摂生は特に口腔衛生に顕著で、歯が欠けたまま、そして全部の歯が虫歯なんじゃないかと言うくらいボロボロだったり歯が数本しか残っていなかったり、タバコのヤニやコーヒー等で変色していたりと惨憺たるものだった。こんな耕太郎のようなカラダは自然にはできないのだ。この分厚い胸板、こんなカラダをしていたらさぞかしいつもいい思いをしているんだなと思うと、ひどい嫉妬心に刈られるのだった。
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2019年08月24日
デリバリーC(3)
今日も集荷の仕分けをしていた。翌日は祝日だったので、集荷はあっても翌日の配達はあまりなく、結構皆早く帰ってしまっていたが、淳平はいつものように黙々と作業をしていた。耕太郎は真っ先に明日の準備を終えていたが、約束していた時間まで少し間があったし、いつものように淳平を手伝っていた。カートに荷物を整然と積み込み、それを耕太郎が倉庫に入れているときに、淳平は倉庫の鍵を内側からかけた。そして、予め用意してあった手錠を持ち、背後から近づくと、いきなり右手首と運んでいたカートへ手錠をかけた。耕太郎は、カートの真ん中あたりに右手を固定されたので、若干かがんだ状態で振り向き、「何するんだ!」と言った途端に、腹を蹴られた。バランスを崩して倒れそうになるが、手錠がそうはさせずに何とか持ちこたえたが、淳平は無言で耕太郎の腹ばかりを執拗に狙って蹴った。動く気力さえ萎えたところに、もう片方の手首にも手錠をかけられ、違うカートへと括られた。
「くっそっ、、、俺になんの恨みがあるんだ?」
と声を絞り出すように言うと、
「恨みなんてないっす。ただ、アンタをこうしてみたかっただけっす。」
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2019年08月21日
デリバリーC(2)
淳平が残って集荷の仕分けをしていた。ドライバーは担当エリアが決まっているので、どこをどうやって配達したらいいかということを予め決めている。ただ、指定配達時間や急な集荷、クール便など期限付きで配達すべきものなどいろいろあるので、荷物の入れ方もただ漫然と積めばいいと言うものではなかった。耕太郎のように考えて行動するタイプの人間には簡単でも、淳平のような、根っからの行き当たりばったりで生きてきたような人間にはそう簡単にできるものではなく、いつも積み残しができ、それが累積していつも遅くなってしまうのであった。耕太郎は、そんな淳平のことを仕事熱心で、仕事を抱え込んでしまっているからいつも夜遅くまで残ってやっているんだなと誤解していた。これは、耕太郎の人のいいところを進んでとらえようとする性格から来るものであって、大抵は好循環でうまくいくのであるが、今回は逆効果であった。「手伝おうか?」と淳平の答えを待たずに荷物の仕分けをして、ある程度見通しがつくと、「じゃあ、また明日。」と急ぐように帰っていく、そんなやり取りが数回行われた。
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2019年08月19日
デリバリーC(1)
「お疲れ様でしたぁ。」「お疲れぇっす。」22時になると続々と営業所に配達を終えた者たちが戻ってくる。連れだって飲みに行くものもいるが、大抵は終電を気にしつつ家路に急ぐ。もちろん仕事着を着替えてから帰るのだが、耕太郎だけは仕事着のまま帰ることがあった。もちろん気にする人もいて聞くと、「急いでるんっすよ。」との答えが返ってきたが、確かに耕太郎は他のドライバーよりも急いで帰り支度をしているのはよく分かるが、それにしても着替える時間なんて大したことはないし、かといって着替えて帰る日ももちろんある。朝が仕事着で来ることはないので、大抵着替えを持って帰るのだ。急ぐという理由もよく分からない。終電にはまだ時間は大分あるし、こんな時間から約束などしないだろう。皆それぞれが忙しいから気にも留めていないが、淳平は引っかかっていた。淳平はふとしたことから携帯のアプリを見て、耕太郎がゲイであることを知っていた。なので、大体見当は付いていた。
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2019年08月16日
灰色の空間(7)
そこからの記憶は断片的にしか思い出せない。ずっと拷問を受けていたのかいなかったのか、ただ「自白」、もちろん言わされた「自白」をしたことは確かだ。録画も録音もしっかりされているに違いない。ただ、そこから何日が経って、気が付いてみると俺はソウル郊外の橋の袂でずっと蹲っていた。何時間もそんな感じでボーっとしていたのかもしれない。通りすがりに気にかかった何人かが俺に声をかけたが、俺はまともに答える気力が残っていなかった。時折、自分でもよく分からないが大声を上げて、自分が生きているんだな、ということを自分に実感させた。それからはまた、格子のある建物へと連れていかれた。暴れて抵抗したが、注射のようなもので寝かされた。それからというもの、起きているか起きていないか分からないような生活だ。食事とは言えないようなものが格子の中に入れられて、奇声を不規則に発する者たちに囲まれて、こうして日々を送っている。たまに受ける電気ショックが心地いい。これくらいが俺にはちょうどいいんだ。あれに比べたら、あれ、あれと、ぎゃぁぁぁ!!!
「もう大丈夫、大丈夫よ。ね、ちょっと寝ましょうか、ね。」
「チョン代議士はどうなった?なあ、教えてくれよ。」
「そのうち逢えますよ、さ、寝ましょうね。」
また俺は夢の中へと戻って行った。いや、これが現実なのかもしれないが。
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