ゲイなんすっけど、小説書いてみました。

ゲイ系の小説を書いてみました。素人が書く小説ですし、発表するほどのものでもないのですが。エロい内容も若干含まれていますので、気にされる方はお勧めしません。コメント残してくれるとうれしいです。

耐えてみろ!(15)

寮に帰り、早速慎吾を呼び出した。
「オマエ、分かってるよな。」
ま、いつものとおりだ。先に帰っちゃったのを怒っているんだな。慎吾は上着を脱いで上半身裸になって正座をした。さっきのビールでカラダがほんのり桜色になっている。
食事した後の腹蹴りはちょっと堪えるな。気を抜いてモロに入ったら、戻してしまいそうなんで、グッと腹に力を入れて、陽一郎の繰り出す腹蹴りを堪える。すると、廊下で慎吾の前に陽一郎と飲んでいたらしい後輩が部屋の前を通りかかった。
「おい、オマエ、こっち入れ!!」
全体的にがっちりした背の低くて坊主頭の、おそらくまだ大学入りたての1年生という感じな彼を呼び止めた。ランニングとトランクスと言う男子寮ならではの簡素な格好で、呼ばれたからと陽一郎の怒気の含んだ声と対照的に悪びれた様子もなく部屋の中に入ってきた。すると陽一郎は唐突に、その垢抜けない丸顔をした1年生の前に立つと、股間に膝蹴りを喰らわせた。
「はぁぁぅっ。」
両手で股間を押さえると、床に倒れてそのままうずくまった。
驚いている慎吾を見て、「オマエ、次やったらこれだかんな。」と言い残して部屋を出て行った。
ファールカップを買おうかな、と全く起き上がってこない後輩を横目にそう思った。

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耐えてみろ!(14)

店で会計を済ませた。飲みかけの生ビール以外は全て片されていて、店員も立ってこちらを見つめていたんで、伝票を持って、そして荷物を持って出ようとしたが見当たらなかった。レジに行くと、ドアのところで俺のバッグを持っている男がこちらを見ていた。ああ、さっきの奴らか。まあいいや。外ではもう1人がこっちを見てニヤニヤして立っていた。勝手に歩き出したので、俺も付いて行った。それにしても、さっきいざこざを起こしたのに後ろ向きで歩くなんて無用心だ。バッグだって引ったくってまた走り去ることだってできるんだが、まあ何を怒っていたかすら朧気で、早く済ませたかったので言うとおりにした。
公園の時計があるポールのところに、男が睨んでいた。一見分からなかったが、壊れたメガネを持っていたので殴った相手だと分かった。
「これ、見ろ!」
フレームが曲がってレンズはなくなっている。踏まれたのか?
「おい、これ、どうする?」
弁償の話か。金で解決した方が楽だ。
「3万円払え!!」
冷静に考えれば、手持ちもあったし、メガネを新しく買ったことと殴ったことの侘び代として、3万円は妥当な線だったと思うが、3万円が唐突だったことと、殴って3万円だったら殴られたっていいよなと、貧乏根性が働いてしまった。
「3万円はなくないか?」
「何だと?」「おい、ふざけんなよ。」「ちょづきやがって。」
すると、俺のバッグがなぜか俺に投げられた。それを受け取ると、その殴った相手の持っている赤いガラケーに目がいった。俺のだ、って思った途端、そいつがそれを真っ二つに圧し折って、それも投げ返した。
あまりの衝撃にあっけに取られていると、急にそいつが駆け寄ってきて、俺の股間目掛けて正面から蹴りを喰らわせた。
「うぐっ。」
両腕でバッグや携帯を持っていたおかげでうまく防御できず、モロに喰らってうずくまった。
「バーカ。」「マッチョ頭悪いぞ。」
笑い声が遠ざかっていく中、股間のジワっと陰湿に襲ってくる痛みと、買って数週間しかたっていない携帯を破壊された喪失感で、ただ公園の一角で、しばらく呆然としていた。

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耐えてみろ!(13)

「おい、誰が田舎侍なんだよ。誰だ。誰が言ったか言え。」
またゲラゲラ笑いが沸き起こった。
「違う違う、田舎マッチョなのに、侍になってる。訳わかんねーじゃん。」
「お前が田舎マッチョとか言い出すからそうなるんだろ?」
「マジ止めろって、腹痛え。」
陽一郎は怒りが押さえ切れなかった。人知れぬところでケリをつけようと思ったが、我慢がならない。振り向きざまにバカ笑いをしている黒メガネの顔を思いっきり殴った。メガネが先に飛び、仰け反るようにしてバランスを崩して倒れた。そして、一心不乱に飲み屋街を走り抜けた。途中、なぜ俺が逃げなくちゃならないんだという疑念が生じ、速度を緩めた。後ろを見たが、追ってくるという感じでもなかった。殴った相手を介抱しているんだろう。それにしても、見ず知らずの相手を殴ったりしちゃいけないよな。酒を飲んだ勢いとはいえ、日頃からスポーツマンシップと言っている俺が、それじゃいけないわ。走ったからか酒が急に回ったようで、ちょっとふらついた。そっか、それより金を払わないと。荷物も置いたままだ。またさっきの道を歩いて戻っていった。

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耐えてみろ!(12)

慎吾が帰ってからも、誰に聞かすわけでもなく、ただつぶやくようにして愚痴、そして責任転嫁は続いた。怒られたことに対する反省の言葉は全く出なかった。自己を正当化し、自分は悪くないと言い聞かせることで自分を慰めた。もちろん、本当はそれを慎吾に言ってほしかったのであるが。
後ろの客は逆に楽しく騒いでいた。くだらない話で盛り上がり、しょうもないことで腹を抱えて笑い転げていた。
「ギャハハハ。」
陽一郎の真後ろの客が、笑い転げて不注意で端に置いてあったジョッキを手で払ってしまい、床に落とした。グラスは割れ、炭酸の液体が泡を吹いて周囲に撒き散らされた。それは床に置いてあった陽一郎のバッグを濡らした。
「あーあ、何やってんだよぉ!」
他の二人は、割ったグラスを見て、ゲラゲラと笑い転げた。
「おい、何してんだ、テメー。」
陽一郎は、我慢できずに後ろを振り返って言った。
「すみません、今片付けますから。」
そう言ってきたのは店員であって、割った張本人と他の二人はただ、陽一郎の顔を口を半開きにして見ていた。
「やべえ、田舎臭いマッチョに怒られちった。」
「田舎臭いとか言うなよ、聞こえるだろ、ウケる。」
途端、またゲラゲラと笑い転げる。
「だって坊主はないだろ、坊主って。」
途中からゲラゲラ笑いが止まらなくなって、ずっと笑い転げている。
陽一郎はもうたまらずに、「表へ出ろ!」というと、ガラスの引き戸を開けて店を出た。
「ほらぁ、田舎マッチョがいきり立ったじゃん。」
「マジかよ、表出ろって、熱血漫画見てぇ。」
3人は、笑いながら面白そうに陽一郎を追って外に出て行った。

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耐えてみろ!(11)

「生、もう一杯。」 ツレの後輩が店を出て30分、陽一郎はまだカウンターにいた。 「伊藤さん、明日朝一で練習がありますから、ほどほどに。」 「何だ、お前、俺に説教か?偉そうだな。」 「いえ、ただ、・・」 その後輩の代役に、陽一郎に急に呼び出され、延々陽一郎の愚痴を聞かされて、正直帰りたかったのが本音だった。 愚痴ならいいが、酒が進むにつれ、説教じみてきた。 ただ、慎吾に言わせてみれば、それは陽一郎がコーチに言われたセリフをそのままオウム返しに言っているだけだったから、陽一郎には全く響かない言葉だった。 その発した言葉はそのままブーメランのように曲線を描いて自分に突き刺さる。自己嫌悪に陥り、愚痴り、責任転嫁をして、それが輪唱のように重なり合って繰り返されて、終わる見通しが立たなかった。・・慎吾は、電話で呼び出されたのを機に、店を出た。もちろん、丁重に、穏便に済まそうと言葉を選んで。

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雑記帳(2017/08/09)

最近異様にアクセス数が多い。あんまり書いていないんですけどね。どこから皆さん来ているんだか。ま、アクセス数の多いデリバリーを更新しました。まだ終わらないけど。これ、どうやって終わらそうかっていうのが目下の悩み。他のはもう結末を想定して書いているんだけどね。「タッチ」と同じ。(例えが古いが。)ま、「終わりの見えないデスマッチ」は結局42話も書いてしまった。インターネットに載せるには長すぎですね。「耐えてみろ!」あたりがちょうどいい長さかな。

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デリバリー(8)

太い。その感触を確かめるように、なぞるように掴んでいく。長さは普通だけれど、ちょっとこの大きさは受け入れがたかった。達彦のカラダは、熱い鉄に水をかけたかのように、本当に体温なのかと言うくらい熱くほてって、その大きなカラダ全体から蒸気を発していた。フレグランスの混じった男の薫りが耕太郎の鼻腔を刺激する。キスを止め、また達彦の鋼鉄のように鍛え上げられた胸の上にある乳首に舌を這わした。さっきよりも柔らかく感じた。鼓動が伝わって来た。かなり力強くて、このビートにこっちの鼓動まで追随しそうな勢いだった。急に達彦は耕太郎の両足首を掴むと、開き目に持ち上げて、割れ目の間にある、毛で渦巻いた中心部のピンク色に光ったところを舌で嘗め回した。わざとピチャピチャと耕太郎に聞こえるように音を立てて嘗め回す。そして、指をその固く閉じられた穴へとそっと入れると、顔を恥ずかしさで赤らんだ耕太郎の顔へ近づけていき、またカラダと似つかわない信じられないくらいのソフトさでキスを交わした。耕太郎は、媚薬でも舐めたかのように従順で恍惚な表情を浮かべ、自然と入ってきた舌を受け入れた。そして同時に下の方にも指が徐々に入っていった。

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デリバリー(7)

青いハーフパンツに手をかけた。耕太郎は哀願するような眼で達彦を見つめる。そして、再度懇願した。
「暗くして。」
そんな祈りも虚しく、幾分疲れた赤いストライプのトランクスだけになり、その中央部は時間の経過とその刺激に比例して既に大分湿っていた。
「ダメだ。」
そして、さっとそのトランクスも剥ぎ取った。臍に向かって垂直になったモノは、既に自らが出した透明な液で湿ってビシャビシャになっていた。そして、その独特のヌルッとした感触を楽しむかのように手で弄び、そして耕太郎の左腿の下に手を伸ばし、もう一方は肩の辺りに腕を回すと、あの無骨なカラダをした耕太郎をお姫様抱っこした。パンパンにはち切れんばかりに張れ上がった筋肉でコーティングされたカラダなので、相当な重量であろう。しかし、そんな耕太郎を何事もなく持ち上げてしまったのにはびっくりした。また、そんな抱っこをされるなんて経験が今までなかったから、先ほどの小さなモノを見られることと同じくらい恥ずかしかった。そんな照れて顔を赤らめる耕太郎を見て、かわいいなと感じ、先ほどのキスとは打って変わって、ほんのちょっと唇と唇が触れる程度のキスを交わした。耕太郎は、その浅黒い腕を達彦の首に回して、自分からキスをねだった。キスはソファへそっと下されるまで、ずっと続いた。そして、その後も二人はそのためらいがちなソフトタッチのキスをなかなか止めようとしなかった。
達彦は、そのキスの間に自分の履いていたものを脱ぎ取った。そして、耕太郎の手を取り、触ってみろと言わんばかりにそのまっすぐに突き出した部分へと誘導した。

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デリバリー(6)

急に照れ始めた耕太郎を訝しく思った。達彦は彼のズボンの上からその形をなぞり、そしてその固い部分を、形に添って確認するように握っていった。
耕太郎は達彦の首に手を回して、また耳元で小声で囁くように「暗くして。」と言った。
そもそも、ここはワンルームマンションで、天井の照明は中央部分と玄関しか今は点けておらず、ソファのあたりは明るいと言うほどではない。達彦は、耕太郎のベルトを緩め、ボタンを外して臍からその下の部分へと手を入れていった。下の方にいくにつれて次第に熱く、そして湿気を帯び、鬱蒼と生えているもののザラザラした感覚、そして・・
「ダメです、俺、」
耕太郎は首に絡めている腕に力を込めて、顔をその逞しく筋張った肩にうずめて囁いた。耕太郎はその必然ともいえる動きを止めようと手を掴んだが、達彦の手はその反作用の力を拒み、やがて鋼鉄のように固くなった1本の棒に到達した。
「小さいから。」
確かに、こんなゴツいカラダからは想像もできないくらい、人差し指程度に細いモノがそこにあった。その形を確かめるように、なぞりながら揉んだ。
「恥ずかしいっす。」
うずまるところなどない肩にさらに顔を押し当てて、恥ずかしさに耐えているかのようだった。
達彦は、自分からベルトを外し、ボタンを取るとスラックスは自然と下がった。TOOTの青いボクサーパンツの中に溢れんばかりに折れ曲がったまま硬直したモノをそこに押し当て、時計の針のように円を描いて擦り付けた。擦り付けているうちに、収まりきらなくなったモノは上部から顔を出し、その汁が耕太郎のズボンにシミを付けた。

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デリバリー(5)

耕太郎は、達彦のシャツを剥ぎ取りにかかった。
汗ばんだカラダにぴったりと貼り付いていたシャツを剥ぐのはなかなか困難だったが、なんとか取り去り、ソファへと投げ捨てた。
耕太郎は、ため息とともに達彦のカラダを見つめた。蛍光灯に照らされて、褐色の肌が輝いて見えた。
「たまらねえ。」
そう、つぶやくと、耕太郎は作業シャツを自分で脱いだ。脱ぐ瞬間、揮発性の刺激臭がした。宅配便の受け渡しを一日中していたせいで、カラダは汗をかいたその上から汗をかくという繰り返しだったため、汗の層ができていて若干べたついていた。顔に似つかわしい無骨なカラダで、特に首から肩にかけてが広範囲に盛り上がっており、上半身は逆三角形で、周囲を威圧するかのような厳つさで、腰のくびれと対照的にプロテクターのように筋肉がカラダにまとわりついていた。
達彦がグッと近づいてきて、そのカチカチに固まった肩の辺りに唇をつけた。
「シャワー、浴びていいっすか?」
「何言ってんだよ。」
達彦は、耕太郎の左腕を上げ、腋の臭いをわざと嗅いだ。鬱蒼と生えた腋毛に、汗のしずくが絡み合っている。その湿った腋毛に鼻をつけ、鼻の頭で腋をくすぐるようになぞる。達彦はくねるようにカラダを動かし悶えたので、左腕を腰に持っていき、引き寄せて、下を出して腋の下をえぐるように舐めた。若干舌先で苦みを感じた。鬱蒼と密に茂る腋毛から染み出す汗に、男を感じた。
「あぁっ。」
こんなに太くてゴツゴツしている腕を持っている人間が出すとは思えない、高めの声を上げた。
「シャワー、シャワー浴びさせてください。俺、臭いっす。」
はにかんで、訴えかけるような眼をしてこっちを見つめた。
「少し暗くしてください。」

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雑記帳(2017/07/22)

人物でいろいろ名前とか年齢とか設定していますが、これって俺のため。自分で書いていて、どういう設定だったっけって忘れてしまうんで。マッチョだったっけ、スジ筋だったっけ、デカチンなんだっけ、学生だっけ、名前何だっけ、って人物設定をイチイチ見ていかないと、途中で全然違う体型になってしまっていても困るし。「ひと夏のサンドバッグ」ってのを書き始めました。「堕ちるところまで堕ちて」の浩輔を使います。「耐えてみろ」の陽一郎にしようか、「終わりの見えないデスマッチ」の亘行にしようか迷ったんだけれど。誰を使うかで微妙に設定が変わるんでね。

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堕ちるところまで堕ちて(14)

1週間後、やってみたいという電話をしたところ、赤ら顔のオヤジにゲイバーに呼び出された。
「で、浩ちゃんはいったい何ができるの?」
タバコの煙を吹かせながら、聞かれた。
「大体、大丈夫です。舐められたり触られたり程度なら全然。この前みたいな感じで大丈夫です。」
タバコをポージングした筋肉男の像で縁取られた灰皿の底で強めに消し、
「あのさ、この前みたいな感じだったら別にいらないよ?」
「え、あの、前の話じゃ、演者が決めるっていうことでしたよね?」
「んー、これってボランティアじゃないんでね、フリーでさ、浩ちゃんが路上パフォーマンスをするってなら全然それでいいよ。けどさ、場所を提供して集客もこっちでして、で人来ないじゃ困るんだわさ。」
「でも、SMはちょっと・・勘弁して欲しいかなって感じもあるんで・・。」
「じゃ、こうしよっか。こっちがプログラムを組むからさ、それを選べばいいじゃん。」
ってなことで、いくつか候補を挙げてもらった。というか、最初から選ばせるつもりだったのか、表にして提示された。洗濯ばさみ、竹刀、銀玉鉄砲、テニスボール・・SMばっかじゃん。ミット?野球で使うキャッチャーミット?竿・・竿って?
「ああ、これはそのまんま。しごかれるんだよ。」
それだけですか?
「そうそう。やっぱ触りたいものなんだよ、男の性っつーもんだよね。ギャハハハ。」
下品な笑い方で、奥歯の金銀カラフルな詰め物がよく見えた。
「じゃ、俺、それにします。」
「ん?これ?結構キツいけどできるんかいな?」
「大丈夫です。」
「ふーん、そっか。ま、経験だからな。それでとりあえずやってみっか。」

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堕ちるところまで堕ちて(13)

地下の階段から上がると、夕方とはいえ、日差しが強く照りつけていた。かなり古い集合住宅で、5階建てなのにエレベータもないようで、半分くらいは見た感じ空き家だ。
花壇であっただろう場所には、かなりデカい犬の糞がところどころに野ざらしになっていた。
正直、もう答えは出ていた。金になるということもそうだが、それよりもいろいろ自分の可能性を試してみたいという思いが強かった。いやいや来ている、ゲイかどうかさえ怪しい奴らよりも俺はもっといろいろできる能力を秘めている。金を掴むチャンスは無尽蔵にあるのではないか、そう思えてきた。
ジジイどもと関わりあいたいという気持ちはサラサラないんだけれど、中年やジジイからこんな扱いを受ける機会なんかきっと金輪際ないだろう。このモテモテボディの俺が、死に底ないのジジイどもにいたぶられるなんて面白いじゃないか。殺そうと思えばいつだって殺せるようなジジイに、逆に手出しできないのだから。そう思うと、異様に高揚してきた。さっき、得体の知れないオヤジたちに舐められまくった乳首の辺りが媚薬でも塗ったかのようにウズウズしてきた。何だか、異様にムラムラして、どこかで当たり構わず発散させたい気分だ。誰だっていい、目茶苦茶にされたい。今日は何発でもエンドレスでいけそうな気がする。体力、そして精力の限界までヤリこみたい感覚だ。

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登場人物(2017/07/17)

基本的に、誰が主人公とかはありません。小説ごとに主人公も違いますし、設定も全然違います。
ただ、同じ名前なら同一人物です。あと、年齢は悩ましいところで。アップした当時の年齢ってことでお願いします。

高梨 啓太郎(たかなしけいたろう)
売れない劇団員で主にバイト生活。33歳。「川辺にキラリ」で登場。

大戸見 邦史(おおとみくみふみ)
世田谷区図書館でアルバイト。特技はフルートが吹けること。28歳。「川辺にキラリ」で登場。

池尻 翔太(いけじりしょうた)
大学を出てフリーターだった。享年23歳。「短かった夏」で登場。

中村 敏夫(なかむらとしお)
中堅企業の派遣社員だったが、鬱病を発症しリストラをされる。享年42歳。「短かった夏」で登場。

馬淵 昇平(まぶちしょうへい)
妻も子どももいるが、実態はセックルレスの仮面夫婦。享年36歳。「優先順位」で登場。

住谷 和明(すみたにかずあき)
昇平のセックスフレンド。世話好きで料理が趣味。享年33歳。「優先順位」で登場。

高坂 悟(こうざかさとる) 
コンビニでバイト生活。29歳。結構ドSで茂人に様々な要求をしていく。けど、実はネコ。「愛しているって言って」で登場。

北村 茂人(きたむらしげと)
悟に言われるがままに従うドM。だけどタチ。「愛しているって言って」で登場。

鈴木 克利(すずきかつとし)
フリーター。資格試験を受けると言う名目で定職に就かず、コンビニ等でバイトをして暮らす。32歳だが、長年の不摂生が祟り中肉中背キューピー体型。しかし、本人はイケている、モテると思い込んでいる。「ハサミムシ」で登場。

柄谷 努(からたにつとむ)
県立高校の数学講師。28歳。曲がったことが大嫌い、神経質で凝り性の完璧主義者。「とことん付き合って・・いけるか、俺?」で登場。

小林 圭一(こばやしけいいち)
百貨店で経理を担当している。努の彼氏。31歳。「とことん付き合って・・いけるか、俺?」で登場。

坂上 明(さかがみあきら)
IT会社SE。31歳だが外見は20代前半と言っても通るくらいの童顔イケメン。「夜明け前」で登場。

新庄 智幸(しんじょうともゆき)
ゲイバーのママで、そこでは幸子という名で通している。まだ26歳と若いのだが、夜の生活が祟り、30代に見える。「夜明け前」で登場。

伊藤 陽一郎(いとうよういちろう)
法政大学スポーツ健康学部の学生。寮生活をしている。19歳。「耐えてみろ!」で登場。

北村 慎吾(きたむらしんご)
法政大学スポーツ健康学部の学生。寮生活をしている。21歳。「耐えてみろ!」で登場。

横溝 崇(よこみぞたかし)
法政大学社会学部の学生。ボクシング部員。大学のスポーツ施設でアルバイトをしている。21歳。モデルはセクフレ。「耐えてみろ!」で登場。

鈴木 浩輔(すずきこうすけ)
明治大学商学部の学生。水泳部員。23歳。「堕ちるところまで堕ちて」で登場。

若松 太一(わかまつ たいち)
廃品回収業の社長。アル中で肝臓を患っていて常時赤い顔をしている。浩輔にバイトを斡旋する。51歳。モデルは某社の営業部長。「堕ちるところまで堕ちて」で登場。

沢村 耕太郎(さわむらこうたろう)
佐川急便の配達員。朝から晩まで弱音も吐かずに働く、武骨でまっすぐな好青年。28歳。「デリバリー」で登場。

一条 達彦(いちじょうたつひこ)
一部上場企業の課長。ジムが日課で、高級スーツの下にはマッチョなカラダが隠されている。35歳。「デリバリー」で登場。

齋藤 信明(さいとうのぶあき)
中堅企業の営業マン。営業成績は振るわず、課長に怒られてばかり。43歳。「そんなに仕事が大事?」で登場。

権 基哲(クォンギチョル)
明治大学商学研究科に通うイケメン韓国人留学生。26歳。日本語はまだまだ勉強中。とても短気で自己中だけど情熱的。モデルは元彼。「僕の彼氏は韓国人」で登場。

宮下 健一(みやしたけんいち)
ギチョルの彼氏、32歳。韓国人のギチョルに何とかついていこうと必死。一方で単身旅行中に台湾人の治文にも恋してしまう。モデルは作者。「僕の彼氏は韓国人」「台南の風に吹かれて」で登場。

金 大権(キムテガン)
韓国の左翼系新聞社の記者。31歳。「灰色の空間」で登場。

三反園 弘一(みたぞのこういち)
IT会社契約社員。資産家の息子で駅前のタワーマンションに一人暮らしをしている。24歳。「終わりの見えないデスマッチ」で登場。

西條 智哉(さいじょうともや)
川崎工業高校3年だが、後に中退する。弘一のトレーニング相手。17歳。「終わりの見えないデスマッチ」で登場。

坂井 亘行(さかいのぶゆき)
中堅企業の技術マンで趣味が筋トレ。33歳。モデルはセクフレ。「終わりの見えないデスマッチ」では弘一に金的を執拗にやられる筋肉野郎として登場。「ゴーグルマン」で再登場。

定岡 光和(さだおかみつかず)
川崎市H商業高校の数学講師。当時30歳くらい。「終わりの見えないデスマッチ」で登場。

三上 洋一(みかみよういち)
スカウト兼カメラマン兼ディレクター。43歳。「ゴーグルマン」で登場。

謝 治文(シェジーウェン)
台湾の和風喫茶で働く長身イケメン台湾人。27歳。モデルは前彼。「台南の風に吹かれて」で登場。

西条 実来(さいじょうみくる)
ソープランドで産まれ、親を知らずに育つ。「終わりの見えないデスマッチB」で登場。

宇津木 健(うつぎ たける)
母子家庭で育つが、小1のときに母親が若い男と蒸発してしまう。実来の5歳上。「終わりの見えないデスマッチB」で登場。

ジャナバル・インジェ(いんじぇじゃなばる)
トルコ人。生まれたときから腕が4本ある。実来の4歳上。「終わりの見えないデスマッチB」で登場。

ナデート・メーキンタイ(めーきんたいなでーと)
タイ人。全身が茶色い毛で覆われていて尻尾もあるが、れっきとした人間。カラダの構造上2足歩行があまり得意ではない。実来と同い年。「終わりの見えないデスマッチB」で登場。
 

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耐えてみろ!(10)

「大丈夫ですか?」
崇が目を覚ますと、慎吾が心配そうに覗き込んでいた。冷たいタオルが額に乗せられていた。自分自身では分かっていた。いつもセックスの後、クラッと貧血のような眩暈を覚えることがよくあった。しかし、こんな意識を失ってしまうようなことは嘗てなかった。
「どれくらい・・。」
「いや、ほんの1分くらいしか経っていないです。それより・・。」
「それより、俺がゴメン。俺、・・。」
「大丈夫です。俺がゲイって、もしかしてバレていました?」
「・・。」
実はゲイだとカミングアウトをされて、今初めて知ったくらいだ。顔を振って、目を覚まそうとした。
「水、飲みますか?たぶん脱水症状だと思います。少し安静にしてください。」
崇の肩を持って起こし、優しくそう言ったが、後ろで何か当たっているモノに気づいた。
「ゴメン、何も言わずについ。。本当にゴメン。」
「いいんです。でも、俺、いつもタチだからあまり経験なかったから・・。」
「俺は実は男にはウケなんだよね。けど、つい・・。」
慎吾はその言葉に反応した。崇のその筋張ったカラダに劣らないくらい、筋繊維でできているかのようなモノは激しく硬直し、目の前の獲物を虎視眈々と見据えていた。
「これ、欲しい。」
崇は、ちょっと口に余るような長さのモノにむしゃぶりついた。3日餌を与えられずに飢えた犬が、放られた鳥の手羽先を我が物にしたかのように、おいしそうにしゃぶった。そこから染み出すエキスを吸い出すかのごとく、丹念にしゃぶり込んだ。そして、慎吾を仰向けに寝かすと、そこに跨った。自分の唾をこれから入れる場所に塗り、指でその準備をした。ある種の覚悟がいった。入れてしまえばもうそこから先は平気なのだが、その過程が勇気がいるのだった。
そんな不安が慎吾にも伝わった。
「大丈夫ですか?」
先ほどまで倒れていたことを気遣うと同時に、ためらいがちに跨った悟の躊躇している様子を見て、思わず発した。けれど、その言葉に触発されたのか、徐々に腰を落としていった。バイである崇は、男の方はさほど経験がない。最近、その喜びを知ったばかりなので、入れてみたいという気持ちが先行する。けれど、まだ経験の浅い崇にとっては無理な大きさだった。先を入れただけで激痛が走り、その向こうの快楽まで行き着ける自信がなかった。
「ごめん。無理かも。」
二人は向かい合うと、笑いあった。暑さで汗が出尽くした感があり、二人とも喉がカラカラだった。シャワーを浴びて、外に出るとまだ西日が強く差していたが涼しく感じた。大学近くの安居酒屋でビールを飲むと、二人ともすぐに酔いが回って、ようやく主目的であったトレーニングの効果的方法を聞きだすことができた。

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耐えてみろ!(9)

崇は無言でその熱くなった部分に手を差し伸べる。固さを確認するかのように、そしてこの行為が当然であるかのようにきわめて自然に、緩急を込めて握っていった。
そして、またそんなことを忘れたかのように話し出した。
「腹筋かな、やっぱり。この鏡、ちょっと持ってくれる?」
長方形の鏡を差し出されたので、受け取った。
「右と左の腹筋でずれているの、分かる?鍛え方を同じにしているつもりでも、どうしても偏ってしまいがちなんだよね。」
説明は淡々と行われているが、崇の膝は、その固くなっている部分をゴリゴリと回すように押している。
「腹直筋の方より腹横筋、腹斜筋の方を見ると分かりやすいかもね。ああ、鏡じゃ分からないか。ここはインナーマッスルって言ってさ、」
スウェットは淡々と説明する中で自然と脱がされ、また崇も履いていたロングパンツを脱ぎ、トランクス1枚になった。腹の辺りから、また胸にも、腕にも太い血管がくっきり浮き出ている。体毛は濃くはなさそうだけれど、臍の辺りから急にその下へと腹毛がラインを描いている。トランクスからもわっと熱を帯びた圧力が伝わってくる。崇はもう説明を止めていた。崇の汗がボタボタと滴り落ちて慎吾のカラダを濡らし、渡されてただ天井だけ写されている手鏡にも垂れ落ちている。古びた扇風機がいくら激しい音を出して風を生みだしても、湿り気を帯びた熱風となって返ってくるだけだ。男臭くて、じっとりとまとわりつくような風にあおられた汗がそれぞれのカラダを凄まじい勢いで流れ落ちる。慎吾の方から悟のトランクスのあるべきところを掴んだ。そんな大きいわけではないけれど、確かにそのモノは存在感を顕わにしていた。ほぼ一緒のタイミングでお互いの下着は取り払われた。悟は慎吾のその白くて無駄なところのない脚を両腕で開くようにして持ち上げて、そして黒々とつやっぽく輝き天を向いているモノを足の根元へ、そして引き締まった尻の間へと惹きつけられるかのように徐々に持って行った。そして、そのモノは、特段何も塗っていなかったのだが、汗とその先端から溢れ湧き出てくる液体のおかげで、吸い込まれるかのように慎吾の中へと入っていった。慎吾は痺れるような感覚を味わっていた。
崇は滝のように流れ落ちる汗を拭きつつ、慎吾を見下ろす形で腰をリズミカルに振っている。そして、右手で慎吾の凸凹して、臍の辺りの溝にところどころ汗溜まりのできた腹筋を撫で回し、そして時折拳をその腹筋に向かって振り下ろした。腹への衝撃より、その腹筋へと打ち込むタイミングで中に入っているものが跳ねるように踊る様子が中から感じられた。妊婦が「赤ちゃんが足で蹴っている。」っていうのはこんな感覚なんだろうかと、ふと永遠に体験することのない妊婦のことを思った。思ったより早く、その瞬間はやってきた。「ううっ。」急に結合から離れたと思うと、その液体は弧を描いて、慎吾の顔の上方を通過して斑模様になった柱の手前まで到達した。崇は、事が済むと、肩で荒く呼吸をし、そしてふわっと、急にバランスを失って、慎吾の方へ倒れてきた。慎吾は軽く抱いて、崇を仰向けに寝かせたのだった。


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耐えてみろ!(8)

近い、とは言いつつも郊外にある大学なので、そもそも周囲に家など殆どない。崇の家もどちらかというと駅の近くで、歩いて15分ほどかかるところにあった。パチンコやゲームセンター、居酒屋が立ち並ぶ通りの脇道を入ってすぐの木造2階建ての奥の、日当たりも良くないし、築数十年経ったかと思われる、かなり老朽化したアパートだった。
「どうぞ、むさ苦しいところだけれど。」
何もない部屋ではあったが、畳は日焼け跡が残りかなりささくれ立ち、カーテンも備え付けなのかところどころ汚れや破れが目立っていた。何よりも、15時だというのに西日が当たって真夏に1時間駐車した後に車のドアを開けたときのような、こちらに熱波が押し寄せてくるかのような暑さだ。
「エアコンなくて、扇風機なんです。」
どこからか拾ってきたかのような年季の入った小型扇風機が音を立てて回りだした。ただ、熱気がかき回されてサウナの中にいるかのようだ。
「麦茶、飲む?」
灰色の煎餅座布団に座り、キリンビールと書かれた小さなコップに注がれた麦茶が、テーブルというよりちゃぶ台といった感じの茶色いテーブルに乗せられた。テーブルだろうか、それともこのアパートだろうか、何か床がフラットではない感じがする。
何でこんなところに住んでいるのか、聞きたいけれど、きっと聞いてはいけない何かがあるのだろう。部屋全体は古びているが、全てがきれいに整理整頓されていて、ほこりどころか磨きがかっていてツヤツヤしている。しかし、暑いなんてものではなく、じっとしていても汗が滴り落ちて、畳へと吸い込まれる。
「ごめん、暑いでしょ?気を使わないで。」
崇は着ていた大学の名の入ったTシャツを脱いだ。色白で細い印象だったが、脱ぐと体脂肪がほぼないのではないかというくらい、筋繊維一つ一つがちょっとした動きでも浮き出て見える。脱いだTシャツはまた着るのだろうか、金属製の細いハンガーを強い日差しが差し込む窓のカーテンレールにかけた。
「かけるよ、脱いで。」
崇が慎吾の肩を軽くつまむようにつかんだので、慎吾もTシャツを脱いだ。崇は座布団を取って、向かい側に座り、麦茶を一気に飲み干した。
「どこを鍛えたいの?」
「いや、どこをっていうのは特に決めていないんです。全体的に、バランスのいいカラダをキープできればいいなって感じで。」
「バランスかぁ。左利き?」
「何でですか?」
「バランスでいうと、筋肉の付き方が左側が若干太い感じがするかな。」
崇は慎吾の両手首を握って見比べる。
「一回りくらい太いっしょ?」
うん、そういわれてみると、確かに左手首の方が太い。そんなことを今までほとんど気にしたこともなかった。
「その影響が体幹に影響しているんだよね。ちょっと仰向けになってもらっていい?」
日に照らされて熱くなった畳に仰向けに寝る。そして、指で横腹を思いっきり押し出した。
「痛い、痛い。」
「痛い?ここは?」
ものすごい力で、ピンポイントで押される。筋肉の鎧で覆い固められたかのように複雑な形状をなしている腹の辺りを、指一本の力でものすごく深いところまで押していく。
「あぁぁぁ。」
「気づかないうちに歪みが蓄積されているんだよ。その歪みをカバーしようとして筋肉がついているからバランスが取れているようで均等でないつき方をしているんだよね。」
「・・・。」
恥ずかしいことに、このやり取りで下腹部に硬直が始まり、グレーのスウェットにくっきりと、まっすぐな鉄棒を入れているかのように現れた。


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耐えてみろ!(7)

慎吾は、いつものように大学のフィットネスルームでウェイトをしていた。
慎吾の行っている大学のフィットネスルームは、市の施設と違ってマシンが新しくて充実しているし、使用料も学生であればかからず、何よりも日中は人が殆どいないので、慎吾は週に3,4回は利用していた。
トレーナーも学生を雇用していたが、トレーニングの方法やメニューなど、同じ学生ということもあって親身に相談に乗ってくれて、結構打ち解けて話すようになった。中でもいつもいるトレーナー、崇は体育会系のボクシング部に入っていたが、どちらかというとマネージャー的役割をしているそうで、ボクシングも試合をこなしたり観たりというよりは、シェイプアップのために続けているそうだ。
そのためか、他のトレーナー(といっても、皆、学生だが。)とは違ってマシンの効果的な使い方とかどこをどうやって鍛えたらいいかといったことに異様に詳しかった。信吾はどちらかというと空いた時間の暇つぶし程度に通っていたのだが、トレーナーの崇の言葉に影響され、いつしかのめり込んでいった。
慎吾から誘うということ自体が珍しいのだが、もっといろいろ聞きたいと思って、カフェテリアでコーヒーでもと誘ってみた。しかし、崇はコーヒーは体に悪いから、と断った。まあ、向こうにとって見たら、コーヒー飲みながら金にならない鍛え方の相談されるのもうんざりだよな。いくらなんでも自己中心的な誘いだったと、さすがに気まずい空気が流れた。
「今日、空いていますか?うち、近くだから。」
家?
「借りてるんです。」
むしろ、急な申し出に慎吾の方がちょっと戸惑ったが、この後は授業がないしと思って行って見ることにした。

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雑記帳(2017/07/11)

10日以上更新していないですが、一応見てくれている人もいるんですね。終わってからもアクセスが結構あるんで、ちょっと意外でした。「堕ちるところまで堕ちて」を加筆してます。もっと「堕ちる」のかどうかは構想中ですけどね。経過の部分を書いてます。人の小説ブログも見たりしています。ま、やっぱり人によってタッチが違うのは当然ですね。俺のなんてまどろっこしいなってきっと思われているんじゃないかと思うんです。ま、俺の全くの妄想を書いているだけなんでね・・。

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終わりの見えないデスマッチ(42)

いつの間にか10秒が経ち、俺は終わった。周囲は静まっていて、大の字になってリング上に俺一人が倒れていた。そっか、もう終わったのか。起き上がろうとすると、俺の腹の上には大量の卵の白身のようなゾル状の液体が出されていて、深く刻まれた腹筋をあみだくじのように分かれて伝い、まるで一つの大きな流れとなってリング上に滴り落ち、液溜まりを作っていた。俺の下腹部は、まだまだ責め苛まれた余韻を残して鈍痛を伴っていたが、試合に負けたとは思えないような猛々しい容貌をし、ビクついていた。まだいけるぞという、ファイティングポーズを取っているようにも見えた。まだまだ終われないな。俺は実質は勝ったんだ。手をついてゆっくり立ち上がる。智哉もリベンジを挑んでくるだろう。俺に新たな確固たる目標ができた瞬間だった。股からいかにも重そうにぶらさがったモノもそれに応えるかのように身震いし、まるで獲物を探しているかのように先から透明な液を垂らしていた。

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